ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S16 最終993位(R1944)ちょっとずらしたイエカシラニューラ

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目次

 

1. はじめに

 子持ちまったりポケ勢のぺんどーらと申します。ポケモンSVの S16で最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書きます。

 目標のレート2000、最終300位以内を達成できなかったのですが、3桁を達成したら区切りとして構築記事を書くと決めているので、誰かの役に立てば幸いです。

◾️最終結

サブROM 993位 95勝67敗 レート1944

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メインROMは朝2時から、ここから爆溶け

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 構築としては、 S14で結果を残して、世に知れ渡ったイエカシラニューラの並びをそれぞれ型を変えて、型の誤認を狙いながら、個々のストロングポイントを活かす構築です。

 

2.構築経緯

  S16もバトンパで機械的に1800まではすんなり上げられたものの、その後に試した構築が全て弱く、全くレートが上がらないまま、24日になってしまった。

 そんななかいつも参考にしているシグマさんの動画を見返したところ、要塞型のテツノカシラが非常に面白いと感じた。

https://youtu.be/ZBhAe44-YxA?si=IPn1ql--jBiikmhz

(シグマさんに許可いただきました。本当にありがとうございます)

 さらにシグマさんの動画を見返しつづけると、配信で使っていたスカーフイエッサンが爽快で、強みが分かりやすいと感じた。

https://www.youtube.com/live/ZhuhGML05o0?si=TBsCpyKXTsSMUfF8

(同じくシグマさん許可済み)

 ん、それならば、

「シグマさんの紹介していたポケモンを合体させて、最強の構築を作りたいんですよー」

「合体!」

というノリでできたのが、今回の構築である。

(トムブラウンさんには許可いただいていないので、問題があれば削除します)

 イエッサンとテツノカシラを並べて、イエカシラの並びを作りながら、イエカシラのよくある型からずらすことで、相手のプランを崩すことが構築の狙いである。

 イエカシラと一緒に組まれるサイコシードオオニューラもシンプルに強いと感じたので、採用。

 テツノカシラの積む起点役として、電磁波を撒くブーエナHBハバタクカミを採用。

 初手要因としては、シグマさんの配信で使っていて強そうだったチョッキコノヨザルを採用。

 ここまでで、サーフゴーを呼んでしまうので、サーフゴーに強いポケモンとしてイーユイを採用。襷の悪巧み採用で、受け対策も兼ねる型とした。

 

3.個体紹介

3.1 イエッサン 拘りスカーフ

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・解説

 エスパーの一貫がある構築には、ワイドフォース打ってるだけで、相手を半壊させられるポケモン。ただ、拘っているため、悪タイプがいる構築には、選出を躊躇ってしまった。

 準速スカーフウーラオスを抜くための最速採用。控えめにすれば、いろんな相手の乱数も変わるため、一考の余地あり。

 H振りオーガポンやH振りガチグマもテラスをすれば、いい乱数で飛ばせるため、本当に爽快。トリックや癒しの願いで器用な動きもできるため、可能性は無限に感じた。

 

3.2 オオニューラ ミストシード

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・解説

  ミストシード下のエース。 Sは軽技発動時に最速ブーストツツミ抜き。Aをできるだけ高くして、残りをいい感じに耐久に振った。(もっとBに寄せたほうが良いかも)

 アクロバットの飛行テラス型も選択肢にはあったが、もう一体のエースのテツノカシラがサーフゴーによわいので、サーフゴーに強い打点を持つゴーストテラスとした。

 オオニューラも少しずらした型にしようと思ったが、普通にこの型が文句の付け所がないほど強かった。

 全ポケモンの上から殴れるために、テラスタルを切る必要がなく、イエッサンにテラスタルを切る選択肢を取れるのも強み。

 またイエッサンでカイリュー等に鋼テラスを切らせてから、オオニューラのインファイトを通す動きもよく決まった。

 絶対負けの試合でも、フェイタルクローの運だけで拾える試合もあり、出した試合では文句の付け所がなかった。

 ただし、イエッサンと絶対セットの選出となるために、イエッサンのきつい構築には出せず、選出率がそこまで高くできなかった。

 

3.3 テツノカシラ 食べ残し

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・解説

 調整は完全にシグマさんの動画とほぼ同じ。

 要塞系の積みエース。理論上は全ポケモンに抗えれるので、イエッサンが出せない試合は、全試合選出。

 テラスタルは水流連打に耐性があり、弱点の少ない水。フェアリーも選択肢にあったが、サーフゴーがきつくなるので、やめた。

 ハバタクカミの電磁波と組み合わせることで、上から積むことができ、広い範囲を起点にして裏ごと貫くことができる。

 またアンコール持ちのいないママンボウ構築には、このポケモン一体だけで、全員破壊することができる。

 弱みは鋼タイプや鋼テラスに遂行速度が遅いこと。特に鋼テラスチョッキランドロスには、ひたすら地割れを打たれて最終日泣きながら全敗していた。

 また速いスケショのアンコールカイリューにも勝てない。

 また回復手段が残飯のみのため、イダイトウやイーユイなどの火力の高すぎるポケモン相手では、麻痺願望のプレイングを通さなければ、勝てない試合も多く、苦しかった。

 

3.4 ハバタクカミ ブーストエナジー

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・解説

 テツノカシラの起点作り。

 基本は2手目に出して、電磁波と挑発を絡めてテツノカシラのサポートをする。

 調整はほぼHBブッパで、同速意識で Sを中途半端に上げていた。最速スカーフウーラオスに抜かれているので、あと Sを2上げてもいいかも。

 テラスタルは、ミラーで電磁波をくらわずに、一方的に起点を作るための電気。飛行・鋼半減も偉く、絶対負け確な試合も何試合か拾えた。

 起点作り役としては、文句の付け所がないが、電磁波外した瞬間ほぼ負けが確定するので、祈り続けていた。

 

3.5 コノヨザル 突撃チョッキ

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・解説

 初手要因1。イーユイの出せないウーラオス入りは、ほぼ全試合初手に出していた。

 調整は、シグマさんの配信そのまま。ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースやイーユイの眼鏡オーバーヒートを平気な顔で耐えたり、特殊耐久は化け物だった。

 がむしゃらや真空波等、入れたい技もまだまだあるが、4つの技全部が強すぎて外せなかった。

 正直この構築で、1番強かったポケモン。初手に出して、テラス切らずにブリジュラス+エナジーハバタクカミを2タテする試合も結構あった。

 1番強い点は、命懸けによる腐りづらさ。展開構築の初手要因としては、交代か弱い行動になるので、広い相手にも最低限の仕事をできることが大事である。コノヨザルは速い Sからの命懸けによって苦手な相手も持っていけるのが、本当に偉い。特に後出しされるアシレーヌは、ひたすら命をかけていた。

 弱みをあげるとしたら、パオジアンと水ウーラオスとの対面。

 特にパオジアンには、つらら怯みで無償突破されたり、ゴーストテラスで無償突破されたりと、安定した解を持てなかった。(普通にサイコファング2発でも対面負ける)

 水ウーラオスに対しても、鉢巻テラス水流連打で飛ばされたり、剣舞で起点にされたりと、難しい対面だった。

 ただ本当に使いやすかったので、次の展開構築でも必ず候補には入れたい。

 

3.6 イーユイ 気合いの襷

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・解説

 初手ポケモン2 兼受け対策。

 拘り前提に立ち回られることを逆手に取った打ち分けれる型。

 ハピナスやラッキーへの火力が欲しかったので、C特化の控えめ採用。

 初手のカイリューランドロスをびっくり破壊するための氷テラス。構築にめちゃくちゃ呼びやすいトドロクツキも破壊できて使用感は良かった。

 受けループに対しては、悪巧み、オーバーヒート、オーバーヒートで特殊受けを一周目で削り、ハバタクカミの挑発やイエッサンのトリックとうまく組み合わせて2周目で、もう1回同じ動きをして、破壊していた。完全に安定するわけではないが、一応最終日は3戦3勝だった。

 ウーラオス入りには、絶対出さないと決めていたので、選出率は控えめ。

 

4. 基本選出

◾️基本形 6割くらい

初手要因+ハバタクカミ+テツノカシラ

初手は大抵コノヨザル

◾️悪タイプがいないor悪タイプがパオジアンだけ

初手要因+イエッサン+オオニューラ

◾️受けループ

イーユイ+ハバタクカミ+イエッサン

◾️ママンボウ

テツノカシラ+イエッサン+オオニューラ

◾️晴れパ

イーユイ+ハバタクカミ+テツノカシラ

 

5. 苦手なポケモン

・イーユイ

 イエッサンを出しづらく、テツノカシラも打点がないので、どちらの軸も本当にきつい。最終日8割くらいの相手にいて、泣いていた。初手に出てきてれると、コノヨザルで処理できるので、なんとかなる。

・トドロクツキ

 コノヨザルも対面勝てない寄りなので、きつい。なんとかハバタクカミで電磁波を入れて無理矢理誤魔化していたが、、

・チョッキ地割れランドロス

 どっちの軸でもきつめ。一応コノヨザルで牽制しているつもりだが、基本後発に出されるので、厳しかった。

・初手襷パオジアン

 このポケモンがきついのが、この構築の1番弱い点。コノヨザルをHBオボンとかにすれば対面勝てるが、ハバタクカミやカイリューに安定しなくなるので厳しい。イーユイの枠を変えるしかないかも。

・地割れ持ちヘイラッシャ

 地割れがないあくび型なら、まだなんかなるが、地割れの試行回数が結構あるので、厳しい。

 

6. 最後に

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 全然勝てない中でも、最終日になんとか3桁滑り込めたのは、ほっとしているというのが正直な感想です。

 スカーフイエッサン、チョッキコノヨザル、要塞系テツノカシラ等、単体で強いポケモンはいたのですが、強い構築にはできませんでした。

 来月はレートが若干デフレする気がするので、なんとか300位以内達成できるように、強い構築を考えたいと思います。

【SV S15 最終686位(R1978) ブリガチラオス トリル偽装を添えて】

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1 はじめに


 ポケモンSV S15において、最終686位を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。

 はっきり言って構築は弱いです。逆に言えば、伸び代はあると思うので、誰かアドバイスください。笑

■最終結

TNスカーレット 81勝46敗 レート1978

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2構築について


2.1構築コンセプト

 

『初手対面駒→展開役→積みエースの流れを強く使う』

構築のポイント

①ほぼ全員に先制技持ちを採用

 前のポケモンがギリギリ対面的に負けても、先制技で相手の残数を減らせることで、エースの負担を減らせる。

 

②偽装要素を入れる

 私のポケモンの1番なこだわり。分かりやすい偽装要素を入れることで、相手の試合前に想定していた試合プランを崩せる。今回はミミガチグマのトリルを偽装してミミッキュ、ガチグマで起点作成した。効果は不明だが、偽装するデメリットがほぼないので、やったほうがよい。

 

2.2 構築経緯

 

 前期から相手に使われて1番強いポケモンは、あくび暁ガチグマであった。あくびガチグマを相手に読まれずに使えたら強いのではないかと思い、あくびのなさそうな顔をするために、トリルっぽい並びに偽装することにした。

 トリルを貼れるポケモンの中でとして、ピンで役割を持てるポケモンとして、鬼火光の壁持ちの展開役ミミッキュを採用した。以前から使っていたポケモンだが、オーガポンが来てから使うのを躊躇っていたが、役割を絞れば充分強いと感じた。

 

 次に起点作った後の積みエースとして、積みエース最強の剣舞パングロ水ウーラオスを採用。

 水ウーラオスと攻撃方面の補完の良い特殊の積みエースとして、瞑想残飯タケルライコを採用。

 

 初手要因として、テラスを切らずに対面勝てる範囲の多いポケモンとして、襷パオジアンを採用。

 2体目の初手要因としては、頑丈ブリジュラスを採用。最終日までは、弱点保険カイリューを使っていたが、パオジアンをいると出しづらく、またステロの欲しい展開も増えてきたので、最終日に急遽採用した。

 

3 個別ポケモン解説
 

3.1 ブリジュラス ジャポの実 ゴーストテラス

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■技構成

流星群、徹底光線、ミラーコートステルスロック

■調整

最速CS、あまりB

■解説

 初手要因1

 ミラーコートとジャポの実によって物理特殊のどちらにも対面強く使えるのが良い点。

 最終日の夜に勝てなすぎて新規育成したものの、最終日はほぼ初手出ししていた。

 テラスタイプは、神速を透かせるゴーストだが、一回も切らなかった。

 ウーラオス対面など、技選択が難しかった。

 

3.2 パオジアン 気合いの襷 ゴーストテラス

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■技構成

つらら落とし、不意打ち、聖なる剣、サイコファング

■調整

いじっぱりAS、あまりB

■解説

 初手要因2 。強くてカッコイイポケモン

 出来るだけ広い構築に出せるように、技範囲を広げた構成。

 怯みで上振れる試合もあったが、技外しで負けが確定する試合も多く、強く使いこなせることができなかった。

 タケルライコを入れたことで、水ウーラオスの選出を抑制したつもりだったが、全然出されまくっていて、きつかった。

 

3.3 ガチグマ(暁の姿) オボンの実 毒テラス

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■技構成

ブラッドムーン、大地の力、真空波、あくび

■調整

219(244)-x-146(44)-176(36+)-106(166)-75(20)

C 11n

Sは同速意識のちょい振り

HBはウーラオスインファイトを確定耐えしてあまりをD

■解説

 展開要因1

 この構築の肝。

 真空波を持つことで、対面駒としての役割を持ちつつ、あくびでの展開力を兼ねられる。

 持ち物は残飯とも迷ったが、残飯エフェクトによってあくびがバレてしまうのと、タケルライコに残飯を渡す必要があったので、オボンの実とした。

 テラスタイプは格闘と草が半減の毒。毒菱回収もできるので、それ以外の選択肢を感じなかった。

 

3.4 ミミッキュ 呪いのお札 水テラスタル

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■技構成

影うち、鬼火、光の壁、呪い

■調整

159(228)-154(236+)-106(44)-x-125-116

A 11nでできるだけ高く

HB ウーラオスのテラス水流連打確定耐え

■解説

 展開役2 

ガチグマが展開のきつい相手の展開役。

 炎オーガポンがいなければ、大体出せなくない。

 技構成は先制技の影うちと物理相手の鬼火、特殊相手の光の壁、起点阻止の呪い。

 持ち物は、影うちの威力アップするための呪いのお札。ハバタクカミ以外にはあまりいきなかったので、つらら怯みを防ぐ隠密マントとかでも良い。

 正直火力が生きる場面がサーフゴーとハバタクカミくらいなので、割り切ってBにガッツリ降ったほうが良いかも。

 ガチグマが強すぎてあまり出せなかったが、対ハバタクカミ、カイリュー性能の高さは随一であり、充分やれる性能だと感じた。

 

3.5 水ウーラオス パンチグローブ 鋼テラス

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■技構成

水流連打、ドレインパンチアクアジェット、剣の舞

■調整

191(128)-198(236+)-121(4)-x-92(92)-124(54)

A 11nの最大値

H 16n-1

S 準速ガッサ抜き抜き

あまりD

■解説

 積みエース1

 特に普通の構成だが、ヘイラッシャ、エルフーン以外にはなんとかならなくないらい対応範囲が広いのが強みだった。きつめのドヒドイデに対してもテラスを切ってドレインパンチと剣の舞を交互に打ってれば、自己再生を切らせて勝てていた。

 テラスタルタイプはフェアリー、エスパー、草半減の鋼。毒と選択だが、エスパーの一貫が気になってしまい、鋼とした。

 

 

3.6 タケルライコ 食べ残し フェアリーテラス
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■技構成

放電、龍の波動、迅雷、瞑想

■調整

225(196)-x -131(156)-176(20+)-110(4)-112(134)

前期の上位参考

■解説

 積みエース2。技構成やテラスタイプ、調整は1番普通の型なので省略。

 ウーラオスが倒さなそうな相手全般に強く出れる積みエース。特にトリルガチグマ、ヘイラッシャに強く出れるのが良い。

 ただ瞑想積まないと火力が弱すぎる点や回復が残飯のみで足りない点など、求める積みエースからは少しずれていた気がする。

 

4    選出パターン

 

 基本選出

 ブリジュラス+ガチグマ+ウーラオス

 パオジアンやミミッキュは刺さっていそうであれば、出す。

 

5. 苦手なポケモン
アシレーヌ

ガチグマと水ラオスが通しずらいし、初手要因の2体も対面勝てない。

 

 

5. 反省

 

 ここまで読んでいただいた上で申し訳ないが、構築的には使っていて全くしっくりこなかった。勝った試合も全てウーラオスのパワーで誤魔化していただけで、構築が上手く使えていたわけではない。

 理由はいろいろあるが、1番な理由が初手要因でのアドがほとんど稼げなかったことだと思っている。

 さらにその理由を深掘りして推測する。相手視点で、ミミガチグマのトリル構築を警戒する場合は、ミミッキュは2番手に出すために、初手として、テラスに依存せず、数的有利を取りにくるポケモンが来るだろうと考える。私の構築でいうと、行動保証があってパワーの出せる襷パオジアンか頑丈ブリジュラスである。つまり相手はその2体に強いポケモンを初手出しするという思考になる。

 ミミガチグマのトリルを偽装して、偽装が成功したとしても初手を読まれることで、後手後手に回り、苦しい試合展開になってしまうことが多かった。

 

 構築の改善点としては、相手にバレずに強い初手要因を見つけるorトリル偽装のトリル貼り役を変えることである。

 最終日付近はずっと初手要因を探していたが、全く見つからなかった。(ブリジュラスが精一杯)

 トリル偽装要因は、偽装だけならクレセリアの方が良かったと思っているが、ミミッキュの展開性能も捨て難いので、どっちが良いか結論が出ていない。

 

6. 最後に

 ここまで読んでいただきありがとうございました。正直強い構築を作れなかったので、悔しさしか残っていないです。

 敗因はいろいろありますが、1つは25日までレート上げ構築で使っていて、メインの構築を試す期間が短すぎたことも敗因の1つだと思います。最終日前日にタコ負けした時には、そこから、ブリジュラスを入れるしかできませんでした。

 S16では、せめて自分の納得できる構築を作りたいと思います。

 

【SV S14 最終684位(R1976) 雨ラオス最強!偽装イダイトウを添えて】

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1 はじめに

 ポケモンSV S14において、最終684位を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。

 構築の中身は薄いですが、構築の経緯など、誰かの役に立てばいいなと思います。

■最終結

TNぺんどーら 69勝39敗 R1976 最終684位 

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構築コンセプトは「ペリッパー+すいすいイダイトウを偽装して、最強の雨エース水ウーラオスで破壊する」です。

 雨下での水テラス水流連打の火力が凄まじく、勝ち試合の半分くらいは水流連打を打つだけで終わっていました。特にいわゆるBIG6系統の構築はカイリュー以外は、水流連打で全員上からワンパンできるので、めちゃめちゃ勝率が稼げます。

 一方、この構築だと絶対勝てない並びもいくつかあるので、その辺は割り切っている構築です。

 

2構築について

2.1構築コンセプト

「偽装なのに、パワーがめちゃめちゃ出る偽装構築」

 


 はじめにこの構築を見た時の対戦相手の気持ちを推察します。

『あー、上3匹がペリイダイトウ+ブリジュラスね。

ブリジュラスで起点作ったり、エレクトロビームで殴って、最後に珠イダイトウでスイープする構築でしょ。

下3匹は、普通の対面構築かな。

ウーラオスはイダイトウと攻撃範囲の被り考えると、対面的に強い襷悪ウーラオスだよね。』

 

以上のように、ウーラオスとイダイトウの型の誤認を引き起こすのが構築の狙いである。

 今回の偽装パの強いポイントは、偽装しながらも、パワーが全く落ちない(むしろこっちの方が強い)ことである。

 普通の偽装パは、偽装している構築よりも大抵パワーが落ちる。例で挙げると、トリルガチグマ構築の並びで、ガチグマを最速にして、型の誤認を狙ったとしても、やっぱりトリル下のガチグマの方が上から殴れる相手が多く、耐久面も高いため、パワーとしてはトリル下のガチグマの方が高い。

 今回の構築でいうと、雨エースとしては水ウーラオスの方がイダイトウよりも強いと感じた。具体的な要素は以下である。

1. イダイトウはラスト一体に残してお墓参りするのが強いが、ウーラオスはいきなり最高火力が出せる
  →立ち回りが柔軟にできる

2. 水流連打が連続技であるので、襷貫通のため、ステロを撒く必要がない。
  →お膳立てが雨を降らすだけで良い

3. 水流連打は壁や防御アップ、身代わりを貫通するので、先に展開作られても問題ない。
→よくエナジーハバタクカミが、ペリッパー対面で身代わりを貼ってくるので、無償突破可能。

4. 最初の水ウーラオス対面では、相手にアイテムがバレないので、相手視点でスカーフ、鉢巻、パングロを全てケアした安定行動がない。
→鉢巻水テラス水流連打の可能性を考えると、相手視点誰にも引けないので、多くの相手が初手ポケモンを捨てていた。

5. 雨下のテラス水流連打が、そこまでメジャーではないので、相手のダメ感を狂わせる
→雨下のテラス水流連打が受かるポケモンはHB特化カイリュードヒドイデ、ヘイラッシャ、スイクンくらい。H振りカイリューやHBアシレーヌ等では全く受からないので、その動きをされた瞬間、2ターンで試合が終わる。

6. 雨が終わったとしても、普通のスカーフウーラオスなので、強さがそこまで落ちない
7. 珠やウェブタの反動がないので、リスク小で、水流連打を押し続けられる(ゴツメはリスク)

 イダイトウにも、技を打ち分けられたり、お墓参りが非接触という長所があるが、全体的に見ると、ウーラオスの方が雑に強いと感じた。

 

 またイダイトウもすいすいエースを偽装して、襷適応力イダイトウを採用することで以下の強みがあった。

1. 雨エースがステロ撒きポケモンに強いので、相手視点ステロポケモンが出しづらく、襷が残りやすい(ブリジュラスは除く)
2. すいすいのイダイトウがフェアリーテラバ採用が多いために、悪ポケモンで止める動きがされずらい。
3. 対面選出の際に、ラス1イダイトウの警戒を普通の構築よりはされずらい


以上のように、ウーラオスとイダイトウの役割を偽装して、相手に余計なケアをさせながら、こっち視点では最大パワーを押し付けることができ、良いところづくしの偽装だった。

また普通の偽装構築では、再戦で偽装バレする時弱いが、普通にパワーの強い並びのため、再戦でもそこまで負けることはなかった。

 

2.2 構築の出来た経緯

 今月は新しいポケモンが使えるということで、色々試していたが、24日まで永遠に負けて5桁を彷徨っていた。その中で、剣盾自体からお世話になっている仲間大会のハトリーグにおいて、本戦で配信あり大会の予選があることを知り、急遽構築を組むことにした。

 その時のハトリーグの予選ルールは以下

・タイプ統一+1匹自由枠

 とりあえず前のいろはさんの配信で雨下の水ウーラオスとブリジュラスが強そうだったので、その3匹の並びを基本選出の3体として選んだ。

https://www.youtube.com/live/ts3fFn-lNpk?si=Mlu9LBKZ-q74_pvI 

 ペリッパーで後攻とんぼ返りをして、破壊力のある2枚の雨エースを対面の相手に合わせて選ぶ動きが強い。またウーラオスが止まってしまう高耐久の水、草タイプに対して、ブリジュラスが滅法強く、ブリジュラスが止まってしまう地面タイプに対して、水ウーラオスが強いと攻撃面の相性補完が素晴らしかった。

 

 次にシグマさんの動画で気になっていたイダイトウを雨エースとして偽装するのが面白くて、かつ対面的なポケモンとしても強いと感じていた。

https://youtu.be/AC9wtagpEvY?si=3T9jxapt9TgyfD7f

 他に対面的にも強いテツノツツミと水オーガポンを組み合わせてできたのが、以下の構築である。

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 予選会では、構築が上手い具合にハマり、4位で予選抜けすることができた。

 本戦に向けた構築の見直しするために、ランクマで試運転していたところ、5桁から一瞬で3000位まで復帰することができた。

 なお本戦では、一回戦の配信卓でボコボコにされました。笑

 

 流石にこの構築では、草ポケモンの一貫や電気ポケモンの一貫が凄すぎて、勝てない構築には全く勝てなかったので、水オーガポンとテツノツツミを対面的に無難に強いカイリューとハバタクカミに入れ替えてできたのが、今回の構築である。

 カイリューは、カイリューの中でもテラス切っても切らなくても無難に強い鋼テラスのイカサマダイスのスケショカイリューにした。

 ハバタクカミは、どんな対面でも仕事ができるブーストエナジー持ちの瞑想、痛み分け型とした。

 

2.3 構築作りのアドバイス

 構築が上手く作れないという悩みを抱えている人も多いと思う。その中で誰か1人の役に立てばと思い、私の構築の作り方のフローを紹介する。

 

1. 色んな動画や配信を見る中で、これ強そうor面白そうなんじゃないと思った動き、ポケモンの並びを見つける

2. 上記の動きをそのまま1回パクって使ってみる。

3. 使う中でその動きの強みと弱みを体感して、1ヶ月使えるかを判断する

4. 使えると判断した場合、使い続けてよく負けるパターンを洗い出す

5. よく負けるパターンに対して、強くでれる裏選出を考える

以降4.5の繰り返し

 自分で独自の強い動きを考えられたら理想だが、現実問題難しい。そのため、いろいろ情報収集をして、自分が使いこなせそうな並びを見つけるのが、手っ取り早い。

 強い動きは、2体以上の並びから来るものである。例えばガチグマ+クレセリア、イエッサン+テツノカシラのような並びである。

 私自身も一生3桁止まりなので、これ以上上に進むのには、もう一つ上のステップが必要な気がしている。

 

2.4 基本的な試合中の主な動き

◾️雨選出

ペリッパー+ウーラオス+ブリジュラス

ペリッパーで雨降らして、ウーラオスで積極的テラスを切って貫く。取りこぼしやウーラオスが無理な相手をブリジュラスのエレクトロビームで貫く。

◾️対面選出

カイリュー+ハバタクカミ+イダイトウ

カイリューで積極的にテラスを切って、残数有利をとって、そのままハバタクカミ+イダイトウで詰める。

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ペリッパー 湿った岩 草テラス

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■技構成

ウェザーボール、暴風、とんぼ返り、追い風

■調整

167(252)-63-145(92+)-120(36)-106(130)-85

・HB耐久 A特化カイリューの鉢巻逆鱗を乱数1コ切り耐え

・HD耐久 臆病ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを乱数1コ切り耐え

■解説

通称「雨降らすまでが仕事」

 雨選出の試合は全試合先発。3割くらいの試合は、初手で電気技で出落ちしていったが、裏のウーラオスが余裕で2,3体持ってってくれるので気にしなかった。パオジアンの電気テラスを誘発できた時は、逆にラッキーと喜ぶくらいだった。

 草テラスにした理由は、キノガッサ等の胞子持ちポケモン対策。

 技構成はタイプ一致の高火力打点2つと、エナジーハバタクカミをウーラオスが抜くための追い風と対面操作技の蜻蛉返り。

 持ち物は、もちろん雨ターンを長引かせるための、湿った岩。ウーラオスとブリジュラスの両方に雨ターンを残す必要があり、必須のアイテム。

 ペリッパーの偉い点は以下。

・後攻とんぼ返りで裏のエースを無償着地できる。

・物理の主な積みアタッカーである両ウーラオスに素で強く起点にされない

・ハバタクカミは瞑想の起点にされるが、ブーストエナジー持ちでも、追い風することでウーラオスが確実に倒せる。

・構築単位できついガチグマを裏のウーラオス圏内に入れられる

 ペリッパーに関しては、本当に文句のつけようがない働きだった。

 

3.2 連撃ウーラオス 拘りスカーフ 水テラス

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■技構成

水流連打、インファイト、アイススピナー、アクアジェット

■調整

175-200(252+)-120-x-81(4)-149(252)

A特化のAS

■解説

 通称「最強の雨エース」

 雨下では、環境のほとんどのポケモンに対面勝てる最強ポケモン。雨下のテラス水流連打の火力は凄まじく、後出しのカイリューも破壊していた。

 アイテムはエナジー持ちのポケモン以外を抜くための拘りスカーフ。

 テラスタルは水流連打の火力を上げる水一択。

 技構成は、メインウェポン2つとカイリューに打つアイススピナー、先制技のアクアジェット。特にアクアジェットが偉く、スカーフがバレた後に警戒されないため、最後の締めにめちゃくちゃ役立った。

 このポケモンを強く使う上で大事なことは、有利対面ができたら、積極的にテラスを切ることである。たとえ目の前のポケモンにテラスを切る必要がなくても、後出しポケモンを確定2発で倒すために、いきなりテラスタルを切ることが重要である。特にカイリューしか受けられない構築は裏に絶対カイリューがいるので、テラスタルを必ず切っていた。

 

3.3 ブリジュラス とつげきチョッキ フェアリーテラスタル



■技構成

エレクトロビーム、ラスターカノン、竜の波動、ボディプレス

■調整

191(204)-x-151(4)-180(148+)-94(70)-116(84)

S 最速暁月ガチグマ抜き抜き

■特性:持久力

■解説

通称「エレクトロビーマー」

 水ウーラオスがキツめなドヒドイデ、テツノツツミ、カイリュー等に強いポケモン

 雨下のエレクトロビームがバグ技なので、有利対面ができたら、ひたすら連打していた。

 技構成はコンセプトのエレクトロビームとタイプ一致打点2つ、受け系統に強いボディプレスとした。ディンルーに明確な打点がないので、受けに回答があれば、テラバーストを入れた方が強い。

 テラスタルは、ドラゴン技を透かせるフェアリー。カイリューの鉢巻逆鱗やラティ系統の流星群が受からないので、フェアリーにせざるを得なかった。飛行や水もそれぞれ強さがあってあり。

 カイリューがウーラオスに神速を打つタイミングで引けると、その試合はほとんど勝てた。

 カイリューに対して、マルスケ込みでエレクトロビーム2発でテラスタル関係なく倒せるのが偉いポイント。

 チョッキを持っていても、特殊耐久は心許ないので、受け出しすることなく、対面的に処理することを心掛けていた。

 

3.4 カイリュー イカサマダイス 鋼テラスタル

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■技構成

スケイルショット、アイアンヘッド地震、龍の舞

■調整

175(68)-184(236)-115-x-120-138(204+)

S +1で最速テツノツツミ抜き

H 16n-1

A あまり

■解説

通称「なんだかんだ強いぽにょ」

 対面選出の際の先発枠。

 技構成はメインウェポンのスケイルショット、ハバタクカミに打つアイアンヘッド、ブリジュラスとサーフゴーに打つ地震と積み技の龍の舞。

 テラスタルはスケショカイリューミラーやパオジアン、ハバタクカミ対面に強い鋼。

 特に普通の型だが、相手に雨選出を強く意識させるせいか、初手で大抵暴れてくれた。

 対面選出の際は、裏にテラスタルを切らなくても良いので、躊躇せず積極的にテラスタルを切っていた。

 

 

3.5 ハバタクカミ ブーストエナジー 鋼テラス

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■技構成

ムーンフォースシャドーボール、瞑想、痛み分け

■調整

143(100)-x-91(124)-175(156)-156(4)-188(128+)

どこかの調整をパクりましたが、忘れてしまいました。

■解説

通称「何やっても髪様」

 使えるようになったS 3以降、全てのシーズンでお世話になっている神ポケ。

 技構成はメインウェポンの2つと積み技の瞑想となにかと便利な痛み分け。

 テラスタルハッサムのバレパン半減かつ、受け構築に強く出れる鋼テラス。

 瞑想+痛み分けが偉すぎて、ほとんどの特殊ポケモンをかもれていた。またHPが半分でも残っていれば、HP満タンのカイリューに対しても、痛み分け+ムーンフォースで倒せる動きがめちゃくちゃ強かった。またパオジアンに対しても、不意打ちを透かして、襷を剥がす動きがめちゃくちゃ強かった。

 また受けループに対しても、ムーンフォースを24回打って、急所が当たれば勝ちのゲームができるので、分が悪くない勝負ができるのも強み。

 構築全体でチオンジェンやモロバレルがめちゃくちゃ重いので、挑発か身代わり採用も考えたが、上記の強みで勝てる試合の方が多いと考え、痛み分けで最後まで使い続けた。

 

 

 

3.6 イダイトウ 気合いの襷 ゴーストテラス

 

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

195-180(252+)-86(4)-x-95-130(252)

いじっぱりAS

■解説

通称「ラス1最強スイーパー」

 普通の襷イダイトウ。

 テラスタルは、構築単位で誘う草技と電気技を等倍にして火力も増強できるゴースト。

 特に高速移動が偉く、パオジアンの不意打ち択を一回で終わらせて上からアクジェを打つシーンが最終日だけでも5回はあった。

 テラスタルに依存せず、安定したスイーパーになれるのはやっぱりイダイトウにしかない強み。

 

4    選出パターン


ウーラオスとブリジュラスが通せる

ペリッパー ②ウーラオス ③ブリジュラス

雨が通しづらい

カイリュー ②ハバタクカミ ③イダイトウ

受け系統

①ハバタクカミ ②ブリジュラス ③イダイトウ

 

5. 苦手なポケモン

ドヒドイデ+ディンルー

きつい相手で1番多い並び。

ウーラオスドヒドイデで受けられて、ブリジュラスはディンルーで受けられる。何回かサイクルを繰り返してディンルーを削っていくしかないが、流石に先にウーラオスが消耗してしまう。

・チオンジェン

当たらないことを、対策としたくらい無理。幸い最後3日は対策がいきて当たらずに済んだ。ちなみにハトリーグの配信卓では、何もできない醜態を晒しました。笑

・ゴリランダー

最終日結構当たって、その度にボコボコにされていた。特に裏から来るグラスシード持ちがめちゃくちゃきつかった。

・ブリジュラス

 どんな型でも、結構きつかった。大抵初手に来るので、カイリューで可能な限り削ることが最善策だった。

モロバレル

 胞子の一貫が凄いので、絶対眠らされる。

・あくび ガチグマ

 あくびの一貫が凄いので、キツい。

 

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 本当に月末までは勝てなくて苦しいシーズンでしたが、仲間大会というきっかけを得て、なんとかギリギリ3桁には残れました。

 ここ半年くらいずっと同じような

 

【SV S13 最終836位(R1923)】『トリルガチグマ Season 3』

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1 はじめに

 ポケモンSV S13において、最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。

 

■最終結

TNぺんどーら 43勝17敗 R1923 最終836位 

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最後の最後に一気に勝ちきれてギリギリ3桁に乗せました。

 構築コンセプトは「相手のガチクレセ対策に強いポケモンを初手置きして、裏からガチクレセを通す」です。

 ガチグマも強かったですが、オオニューラがとにかく強かったです。

 

2構築を組む経緯

 基本は前期の構築の使用感がよかったので、それをベースにしています。

【SV S12 最終984位(R1916)】『イダイガチクレセ 選択式トリルエース』

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 オンラインの仲間大会であるパルデアフェスタ3もこの構築で潜り、チーム優勝しましたが、明らかな弱みがあったので、それを克服させる構築を目指しました。

 

 一般的なガチクレセという並びの主な動きは以下です。

①ガチグマで初手テラスを切って暴れる

②倒されそうになったら、裏に引く

クレセリアトリックルーム、三日月の舞でガチグマを回復させる

④ガチグマでもう一回暴れる

 この動きがうまく決まるとイージーウィンを連発できます。しかし、この動きには大きな欠陥があります。初手のガチグマがワンパンされてしまうと、その時点でほぼ負けが確定するという点です。ガチグマは耐久面が突出して高いですが、H振りだけでは以下の攻撃は耐えることができません。

・ウーラオスの鉢巻インファイト

・ハバタクカミの眼鏡テラスムーンフォース

・サーフゴーの眼鏡テラスゴールドラッシュ

・イーユイの眼鏡オーバーヒート

・ガチグマのテラスブラッドムーン

 上記の5体のポケモンは使用率が高いので、ほぼ全ての構築にいずれかのポケモンが入っています。それらのポケモンと初手で対面した際に、引き先を用意することができれば良いのですが、4体のうち2体以上いる際には、ほぼ不可能です。(例ウーラオス、ハバタクカミ入りの構築には、鉢巻ウーラオスとメガネハバタクカミの両方の攻撃を2耐えするポケモンが必要)前期は、構築の見た目から、型を決めつけてましたが、安定感がなさすぎました。

 

 そこで以下の条件を満たすポケモンを探しました。

・上記5体の全てに対面弱くない(最悪テラスを切らせれば良い)

カイリュー等の使用率の高いポケモンに受け出しされない火力がある

・ガチグマと対になるため、物理アタッカー

クレセリアで復活させた後にも強く使える

・複数の型があり、型を一点読みされない

 

 上記を全て満たすポケモンとして、水テラスの鉢巻マリルリを採用しました。鉢巻を持たせることで、どんなカイリューでも推せるバカ火力を出せます。

 

 水テラスマリルリでは、オーガポン入り構築に初手出しできなく、またマリルリ、ガチグマがキノガッサにめちゃめちゃ弱いので、それらに強いポケモンとして襷フルアタオオニューラを採用しました。

 

 またトリルアタッカー兼ステロ撒きとして活躍させることが可能なポケモンとして、コノヨザルを採用しました。

 最後に壁展開やバレル系の受け気味の構築に強いポケモンとして、挑発瞑想ハバタクカミを続投させました。

 

 

◾️基本の動き

1. 初手のオオニューラかマリルリで場を荒らせるだけ荒らす

2. クレセリアを受け出して、トリックルーム+三日月の舞

3. ガチグマでトリックルームターンで暴れる

4. 初手ポケモンを復活させて、スイープ

 

 電気パオジアンや眼鏡サーフゴー等にマリルリの行動保証のなさが気になってきてしまい、後半はほとんど襷オオニューラを初手出ししています。

 オオニューラは、復活させるとこで2度猫騙しを打てる点やカイリューマルスケを毒手で無力化してトリル下でガチグマがワンパンできる点など、ガチクレセとのシナジーがとても良かったです。

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ガチグマ(暁の姿) シルクのスカーフ ノーマルテラス

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■技構成

ブラットムーン、ハイパーボイス、大地の力、真空波

■調整

219(244)-x-142(12)-205(252+)-85-72

・C特化

・耐久 ウーラオスの意地インファイト高乱数耐え

・コノヨザルの命懸け耐え

■解説

通称「カムバックする破壊熊」

調整や技構成が先月と同じテンプレのため、省略。

 相変わらず、火力と耐久が素晴らしい。ただしカイリューのけたぐりの採用が増えて辛かった。

 

3.2 クレセリア メンタルハーブ フェアリーテラス

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■技構成

トリックルーム、電磁波、三日月の舞、冷凍ビーム

■調整

227(252)-x-176(236+)-95-142(20)-?

SはVのものしかいなかったため、妥協

■解説

 通称「異常耐久トリックルーマー」

 技構成はコンセプトのトリックルームと自主退場技の三日月の舞、カイリューへの打点となる冷凍ビーム、トリル展開が必要ない相手に対する電磁波。

 調整や技構成は先月と変更ないが、テンションを上げるために、以前仲間大会の景品でもらった色違い個体に変更した。笑

 

3.3 マリルリ 拘り鉢巻 水テラス

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▪️技構成

アクアブレイク、じゃれつく、アクアジェット、馬鹿力

■調整

203(220)-112(252+)-103(20)-x-102(12)-71(4)

■特性:ちからもち

■解説

通称「ぽよぽよ破壊神」

 ガチグマと相性の良い物理トリルエース。

 技構成はアクアブレイク、じゃれつく、アクアジェットまで確定で、残りの一枠は、はたき落とす、馬鹿力等から選択。じゃれつく警戒でカイリューやトドロクツキに鋼テラスされることが多かったので、鋼テラスへの打点となる馬鹿力とした。実際鋼テラスっぽいトドロクツキへの一貫した打点となったり、ヒスイヌメルゴンをワンパンしたりで多少役に立った。

 テラスタイプは最初フェアリーにしていたが、サーフゴーの眼鏡ゴールドラッシュを耐えないことが発覚し、全然出せなくなったので、半減する水にした。ただし、変えた初戦で眼鏡10万ボルトでワンパンされたので、それ以来サーフゴー入りに出せなくなってしまった。フェアリーテラスだと、ヘイラッシャを確定2発取れたり、オーガポン入りにも出せるので、好みで選択。

 鉢巻マリルリ自体が環境に少なかったので、舐めたゴツメカイリューが後出しされることが多く、簡単に飛ばせるのが気持ちよかった。

 鉢巻を持つことで、初手のHBハバタクカミも高乱数も飛ばせるので、面倒くさい展開にならないのも強み。

 ここまで聞くと、めちゃめちゃ強そうに聞こえるが、とにかく電気テラスパオジアンがきつかった。

 

3.4 オオニューラ 気合いの襷 格闘テラス 

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■技構成

インファイト、フェイタルクロー、シャドークロー、猫騙

■調整

155-200(252+)-81(4)-x-100-172(252)

▪️特性 毒手

■解説

通称「運ゲはおまけの便利高火力」

 襷の行動保証を持って、猫騙し+一撃によって、めちゃめちゃダメージを伸ばせる高火力アタッカー。 

 技構成はインファイト、フェイタルクローまでは確定で、毒手を含めてリーチをとんでもなく伸ばせる猫騙しと、ゴーストタイプへの打点となるシャドークローとした。

 特性は猫騙しで毒にした時にアドが大きい毒手

 テラスタイプはインファイトのリーチを伸ばせる格闘。ウーラオスでも猫騙し+テラスインファイトで飛ばせるくらいに火力が出る。

 ほぼ全てのオーガポン、ガチグマに何もさせずに突破できる神ポケモン。また相手の初手の襷ポケモンに滅法強い。

 フェイタルクローの運ゲポケモンとの印象が強いが、火力と技範囲を持ちながら、リスクない上振れを狙えるのが本当の強み。

 1番強い動きは一体無理矢理倒した後に、クレセリアに引いて、ガチグマで荒らした後に、また猫騙し+高火力技を再展開する動き。

 カイリューが良く受け出ししてくるが、毒を引きさえすれば、トリル下でマルスケが回復しないので、ガチグマでワンパンする手助けをすることができる。

 ランドロスがきついが、ガチグマ、マリルリの圧力もあって、あんまり選出されなかった。

 最終日の後半は、マリルリを出すのが怖くなってきた影響もあり、7割くらいの試合で初手出しして試合を組み立てていた。 

 

 

3.5 コノヨザル オボンの実 水テラス

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■技構成

憤怒の拳、ドレインパンチ、ビルドアップ、ステルスロック

■調整

217(252)-138(20)-138(204+)-x-111(4)-114(28)

◾️特性 負けん気

■解説

通称「憤怒の拳の威力すごいよ」

 HBにめちゃめちゃ厚く振ったコノヨザル。

 技構成はステロとビルドを入れた欲張り構成。

 テラスタイプは水ウーラオスを起点にするための水。

 配信者さんのコノヨザルが強そうでそのまま使わせていただいた。(問題ある場合は、連絡ください)

 このコノヨザルの魅力はテラスを切って打ち合った後に、クレセリアで回復させた後の憤怒の拳の威力がとんでもないことになること。

 このコンボの浪漫を使いたくて採用したものの、うまく出しどころがわからずに、最終日はほとんど選出することができなかったのが、後悔。

 

3.6 ハバタクカミ ブーストエナジー フェアリーテラス

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

159(228)-x-117(252+)-155-155-159(28)

HBほぼ特化

■解説

通称「痒いところに手が届くカミ」

 S3で使えるようになってから、全シーズンで使い続けているポケモン

 トリルガチグマ展開だと勝てない、壁構築やモロバレル等の面倒くさい受けポケモンを起点にして全抜きするための技構成。

 実際に、Aキュウコン入りの構築には、全試合でハバタクカミがAキュウコンを起点にして3タテしていた。

 受け構築にも強い顔をしているが、黒い霧+物理攻撃技持ちのドヒドイデがいると、普通に負ける。

 よく見ていた配信者さんとマッチングして、キモいと呼ばれたのも、今は良い思い出。笑

 

4    選出パターン


▪️ガチグマが通り過ぎている場合

①ガチグマ ②クレセリア ③マリルリ

▪️基本選出(ガチグマワンパンポケモンがいる場合)

マリルリorオオニューラ ②クレセリア ③ガチグマ

▪️壁構築や受け気味の構築

①オオニューラ ②ハバタクカミ ③マリルリorガチグマ

 

5. 苦手なポケモン

・サーフゴー

 基本オオニューラで対面処理したいが、うまくサイクルで回されるて、ガチグマと眼鏡サーフゴーの対面を作られると厳しい

・けたぐり持ちのカイリュー

 鉢巻けたぐりで乱数でガチグマが飛ばされる。見てないけたぐりをケアしても、持ってない場合に後手後手となって、絶対勝てないので、あえてケアしなかった。

・アーマーガア

 有利なポケモンがコノヨザルくらいしかいない。

 

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。 

 レギュレーションEでは、トリルガチグマを使い続けましたが、最後のシーズンはなかなか勝ちきれなくて、非常に苦しかったです。

 

 12月はチーム制の仲間大会で優勝して、めちゃめちゃ高いモチベーションを得てからのランクマでした。

 最終日前の1週間がフルで使えるために、絶対過去最高結果残せると思っていましたが、ぴくりとも順位が上がらず、最終日の夜は3ROM1500位スタートでした。

 最終日も全然勝てなくて2つのROMが3000位まで飛んでいってしまいました。そんな中で決死の覚悟で朝6時から、1ROM特攻してほぼ全勝で、なんとか3桁に乗せることができました。

 

 来月以降は、使えるポケモンが大きく増えて環境が大きく変わると思いますが、今月得られたエッセンスを活かして、いつか最終2桁を達成できるよう精進していきます。

 アドバイスや質問等ありましたら、DM等までお願いします。

 

【SV S12 最終984位(R1916)】『イダイガチクレセ 選択式トリルエース』

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1 はじめに

 ポケモンSV S12において、最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。

 正直構築の完成度はめちゃくちゃ低いですが、伸び代がある構築だと思います。

■最終結

TNぺんどーら 67勝40敗 R1916 最終984位 

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構築コンセプトは「相手のガチクレセ対策に合わせて、対戦中に通したいポケモンを決める」です。

 ガチクレセは相手に読まれやすく対策ポケモンで封じられやすいという欠点がありますが、逆に相手の対策が読みやすく、それに合わせればイージーウィンも取れます。

 ガチクレセのガチグマは再展開させるために、絶対に大事にするはずという相手の認識に対して、ガチグマを復活させることに拘らずに、ウーラオスやイダイトウを2体目のトリルエースとして展開させる動きが、相手の想定を崩せて強かったです。

 

2構築の組む経緯

 基本は前期の構築の使用感がよかったので、それをベースにしています。前期のコンセプトは「初手ガチグマで暴れる→カイリューをクッション→サーナイトでトリル癒しの願い→またガチグマで暴れる」というものです。

【SV S11 最終822位(R1963)】『熊'll be back』

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 月半ばまではこの構築を使い続けて3桁中盤を維持していたものの、20日頃から急に勝てなくなり改善の必要を感じました。

 主な構築の弱みは以下です。

カイリューサーナイトが挑発に弱い、また瞑想等の基点にされ、ガチグマが通せない

②トリル役のサーナイトが、高火力ポケモンにワンパンされる

③体力の少なくなったガチグマの前で、交代読みで積まれる

④初手にめっちゃ出てくる水ウーラオスからカイリューに引く行動がめちゃくちゃ弱い

⑤ガチグマが予想外の急所等で倒されるとほぼ負け確定

 

上記の課題をクリアするため、以下のように改善をしました。

▪️改善点1 サーナイトをメンハ持ちのクレセリアに変更:①②の対策

 この変更により、挑発でトリルを防がれることがなくなりました。またサーフゴーやオーガポン等のきつかった相手を含める大体の相手に行動保証ができ、確実にトリルを展開できるようになりました。

▪️改善点2 パオジアンをチョッキイダイトウ♂に変更:①③⑤の対策

 基本選出に入れていたカイリュー入りでは、ガチグマへの依存度が高く、ガチグマを大事にしすぎるあまり、後手後手に回る展開が多かったです。またサーナイト前でハバタクカミ等に瞑想積まれるだけでも、ガチグマが倒さずほぼ負けでした。そこで、ガチグマから最低限の引先にもなりつつ、トリルエースにもなりえるポケモンとしてチョッキイダイトウ♂を採用しました。最終日2日前に採用したのですが、イダイトウ♂を採用してから、一気に順位を上げることができ、今月のMVPです。チョッキを持つことで、ハバタクカミ、サーフゴー等にも無理矢理引くこともできます。

▪️改善点3 ガチグマの耐久調整をH振りに変更:④の対策

 ガチグマをHに振りきることで、鉢巻以外のウーラオスインファイトをだいたい耐えれるようにしました。これによって頻繁に発生する初手のガチグマーウーラオス対面での引先を作る必要がなくなりました。

▪️改善点4 ウーラオスのSを準速ガッサ抜きに:改善点2の弊害対策

 パオジアンを抜いた影響で、キノガッサに弱すぎる構築になったので、ウーラオスの鉢巻テラス水流連打で倒せるようにしました。

 

2.2 基本的な試合中の主な動き

 ▪️基本選出 ガチグマ、クレセリア、イダイトウorウーラオス

 初手でガチグマで1体倒す

→2体目を見て、ガチグマを通すかイダイトウorウーラオスを通すか決める

 

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ガチグマ(暁の姿) シルクのスカーフ ノーマルテラス

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■技構成

ブラットムーン、ハイパーボイス、大地の力、真空波

■調整

219(244)-x-142(12)-205(252+)-85-72

・C特化

・耐久 ウーラオスの意地インファイト高乱数耐え

■解説

通称「カムバックする破壊熊」

 前期からの変更点は持ち物と耐久調整。

 持ち物を変えたのは命の珠のダメージが痛すぎて対面性能が下がることが嫌だったため。サーフゴーやキョジオーンへの大地の力のダメージが減るのが弊害だったが、割り切った。

 また耐久調整のおかげで、対物理性能が上がり、飛行テラバカイリュー等にも打ち勝てるようになった。またコノヨザルの命懸けでもHPが残るのも偉いポイント。

 最終日はハバタクカミのムーンフォースで一度もCダウンを引かない自覚の塊だった。

 

3.2 クレセリア メンタルハーブ フェアリーテラス

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■技構成

トリックルーム、電磁波、三日月の舞、冷凍ビーム

■調整

227(252)-x-176(236+)-95-142(20)-?

SはVのものしかいなかったため、妥協

■解説

 通称「異常耐久トリックルーマー」

 技構成はコンセプトのトリックルームと自主退場技の三日月の舞、カイリューへの打点となる冷凍ビーム、トリル展開が必要ない相手に対する電磁波。

 HB特化にしているため、ほとんどの相手に行動できるが強かった。エナジーのハバタクカミに対しても、ムーンフォースシャドーボールを耐えるので、後出し可能。

 癖がないトリックルーム始動役としては無難な活躍ができた。

 

3.3 イダイトウ♂ とつげきチョッキ フェアリーテラスタル

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■技構成

ウェーブタックル、アクアジェット、お墓参り、テラバースト

■調整

203(60)-176(220+)-113(224)-x-96(4)-98

C4振りのハバタクカミのムーンフォースシャドーボール 79-94%

C116振りまで確定耐え

陽気252振りパオジアンの不意打ち確定耐え

■特性:適応力

■解説

通称「高火力・高耐久の便利屋」

 最終日直前に思いついた構築のラストピース。トリルエースとしても使うために、Sに振る必要がないために、とつげきチョッキと合わせて、耐久が非常に高い。

 悪ウーラオス、トドロクツキ、パオジアンが舐めてくるので、それに対して、相性関係を逆転できるようにフェアリーテラスとして。攻め守りともにガチグマと補完がよく、本当に使いやすかった。

 トリルエース、ハバタクカミ・水ウーラオスへのクッション、対面選出した際のスイーパーと一人で3役をこなすため、選出した際に腐りづらく、本当に強かった。

 

3.4 カイリュー ゴツゴツメット フェアリーテラスタル

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■技構成

エアスラッシュ、電磁波、アンコール、羽休め

■調整

197(244)-x-147(148+)-120-120-115(116)

先人の有名調整参考

■解説

通称「高級サンドバッグ」

 先月と全く同じ調整で使用。ゴリランダー、テツノカイナ、オオニューラ等のウーラオス、イダイトウがキツめな相手には受け先。

 先月からは選出率がぐっと減ったが、任された役割はしっかりこなしていた。

 

 

3.5 連撃ウーラオス 拘りハチマキ 水テラス

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■技構成

水流連打 インファイト アクアジェット アイススピナー

■調整

203(220)-198(236+)-120-x-80-123(52)

・A 11nの最大値 

・S 準速ガッサ抜き抜き

・H余り

■解説

通称「物理の破壊熊」

 技構成はタイプ一致の高火力技2つと先制技のアクアジェットカイリューの打点かつグラスフィールドを破壊できるアイススピナー。

 キノガッサやイーユイを初手で呼ぶので、それに合わせる初手役。

 今月もテラス水流連打打ってるだけで終わる試合も多々あった。

 

 

 

 

3.6 ハバタクカミ ブーストエナジー フェアリーテラス

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

159(228+)-x-117(252)-155-155-159(28)

HBほぼ特化

■解説

通称「痒いところに手が届くカミ」

 S3で使えるようになってから、全シーズンで型を変えながら使い続けているポケモン

 ドレインキッスと瞑想を組み合わせることで、ガチグマやハピナスなどにも打ち勝つことができる。

 テラスタイプはドレインキッスの火力を上げつつ、悪技を半減にできるフェアリー。

 初手出しするのではなく、後出しでイーユイやガチグマ等を起点にしながら、全抜きしていく。

 HBもめちゃめちゃ硬いため、最終日ウーラオスの水テラス水流連打を1耐えした時は、マジで震えた。

 

4    選出パターン


基本選出 トリル

①ガチグマ ②クレセリア ③イダイトウ

イダイトウが刺さらない場合

①ガチグマ ②クレセリア ③ウーラオス

カイリューが必要な場合

①ガチグマ ②カイリュー ③クレセリア

イーユイ+受け

①ウーラオス ②ガチグマ ③+α

対面的に勝てそうな場合

①ウーラオス ②ハバタクカミ ③イダイトウ

 

5. 苦手なポケモン

・初手の鉢巻ウーラオス

ガチグマがテラスしてワンパンされる。ここの対策を考えたら選出が成り立たないので、なんとか鉢巻を見極める必要あり

剣舞珠電気テラスパオジアン

どっかで積まれるとおしまい。

 

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。普通のガチクレセだと対策をしっかりしてる相手にはなすすべなく負けることが多い中で、ある程度抗える構築にはできました。ただ本当にある程度であり、まだまだ構築の完成度は低いので、12月は完成度を上げていきたいと思います。

 

【SV S11 最終822位(R1963)】『熊'll be back』

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1 はじめに

 ポケモンSV S11において、最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、先月の惨敗を少し巻き返せてほっとしています。

■最終結

TNぺんどーら 102勝76敗 R1963 最終822位 

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構築コンセプトは「珠 ノマテラ ガチグマで全員倒す」です。

 ほぼ全試合以下の動きです。

1 ガチグマで初手ノーマルテラスブラッドムーン

2 ガチグマが倒されそうなら、カイリューに引く

3 カイリューが起点回避しながら倒される

4 サーナイトトリックルーム→癒しの願いでガチグマ回復

5 ガチグマで残りをスイープ

 

2構築の組む経緯

 私のポケモン対戦のコンセプトは「相手の行動によらず、事前に決めておいた行動で勝つ」です。

 今までのSVでは、ハバタクカミ軸の対面的な積み展開構築で結果を残せていましたが、先月半年ぶりに最終3桁を達成できなかったため、新しい構築を考えることにしました。

 レギュEにおいて、1番魅力を感じたポケモンはトリルノーマルテラス暁ガチグマです。

 特性心眼と最強技のブラッドムーンによって、相手との択をほとんど発生することなく、一撃で倒すことができます。

 トリックルームの始動役としては、はじめにミミッキュを使いました。実際に使っていた構築が以下です。

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 初手にテラスのいらない初手要因で適当に対面的に戦った後に、ミミッキュで対面的に戦いながら、トリックルーム呪いで退場して、喉スプレーガチグマで残りをスイープするというパーティです。

 弱くはなかったものの、ミミッキュの呪いがうまく自主退場ができない点が難しく勝ちきれませんでした。

 また襷ウーラオスを最後に残す構築にも勝てなかったのが弱かったです。


 そこで、トリックルーム始動役として、即自主退場ができて、耐久もある程度あるポケモンを探しました。その中で選んだのは、オボンの実サーナイトです。ブリムオンと迷いましたが、総合耐久の高さとトレースによる4災、カイリューへの強さを重視して選びました。

 サーナイトは癒しの願いとミストバーストという2つの退場技を持つため、展開によって使い分けできます。

 癒しの願いを活かすのと襷のウーラオスに勝てるようにするために、ガチグマを最初に出して、その後トリックルームを貼って、回復させる構築にすることにしました。

 ガチグマがウーラオス等と対面した時の引先としてHBゴツメカイリューを採用しました。

 基本的には、上記3匹で戦います。

 

 ガチグマが完全に止められてしまうラッキー等の構築には、勝てなくなってしまうので、対の物理高火力エースとしてHA鉢巻水テラス連撃ウーラオスを採用しました。 

 またサーナイトトリックルームを展開できずにワンパンされてしまうイダイトウ入りに苦しめられたので、イダイトウに強く、雑な対面駒になる襷パオジアンを採用しました。

 最後に受け系統、対面選出の際の補完枠として、瞑想挑発ドレキのブーエナハバタクカミを採用しました。

 

 この構築を思いついたのが28日でしたが、そこからはノンストレスで一気に順位を上げることができました。

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ガチグマ(暁の姿) 命の珠 ノーマルテラス

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■技構成

ブラットムーン、ハイパーボイス、大地の力、真空波

■調整

199(84)-x-140-205(252+)-107(174)-72

・C特化

・耐久 Hを10n-1にした上で耐久合計値を最大に

■解説

通称「カムバックする破壊熊」

 ノーマルテラス命の珠ブラッドムーンの火力が好きすぎて使い続けたエース。

 使う前は、命の珠ダメージによって自慢の耐久値が減るのが嫌だったが、攻撃回数が少ないために、あんまり気にならなかった。

 技構成はオーソドックスな4つ。

 耐久はH189にして特防に厚くした型も使っていたが、トリックルーム中の物理先制技を受ける機会が多く、物理にも厚くした。

 素早さはあえて下降補正をかけなかった。意図としては、初手で暴れる際に、ディンルー、ヘイラッシャ、キョジオーン等の上を取りたい点と、ガチグマミラーにおいて同速を避けたい点である。環境におけるガチグマはSをちょっと降った型と、トリックルーム構築やあくびをもつSに下降補正をかける型に二分化してると考えたので、展開によってトリックルームするかを使い分けていた。

 

 苦手な相手は、初手のコノヨザルと初手のガチグマミラーである。カイリュー引きも選択肢としてあるが、初手で数的有利を取れないディスアドが気になり、あまり引かなかった。

 

3.2 サーナイト オボンの実 ノーマルテラス

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■技構成

トリックルーム、ミストバースト、癒しの願い、アンコール

■調整

175-x-128(252+)-145-136(4)-?

■解説

 通称「偉すぎトリックルーマー」

 技構成はコンセプトのトリックルームと自主退場技のミストバーストと癒しの願い、相手の展開阻止が強いアンコール。

 HB特化にしているため、ほとんどの相手に行動できるが強かった。特に高火力お化けのパオジアン、イーユイに強いのが良い。

 またガチグマの唯一の弱点である格闘技を1/4に抑えられるので、相性補完としてもバッチリだった。

 持ち物は水流連打等の連続技に強いオボンの実。オボン以外に選択肢がないくらいに、オボンが活きまくっていた。

 テラスタイプはゴースト技を透かせるノーマル。ただ、ほとんどの試合で初手のガチグマにテラスタルを切ってしまうために、全く活きなかった。

 難しいのがアンコールのタイミング。トリックルームターンとうまく調整すると最強技になるが、計算が難しくて深夜帯はプレミの嵐だった。笑

 ハバタクカミの挑発が怖かったが、何故かシーズン通して一回も打たれなかった。

 

3.3 カイリュー ゴツゴツメット フェアリーテラスタル

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■技構成

エアスラッシュ、電磁波、アンコール、羽休め

■調整

197(244)-x-147(148+)-120-120-115(116)

先人の有名調整参考

■解説

通称「高級サンドバッグ」

 ガチグマが倒されそうな相手の全てのクッション。

 技構成は、格闘タイプに強く出るためのエアスラッシュ、相手の展開阻止のアンコール、回復技の羽休め、アンコールと相性の良い電磁波とした。

 正直電磁波がトリックルームとの相性が悪く、サーナイトやガチグマがトリル下で下を取ってしまうケースがあり、アンチシナジーだった。

 ただ、ガチグマが不慮に倒された際に、カイリューとしての最大値を出すときには良く役立っていたので、結局最後までこの技構成とした。

 テラスタイプは、カイリューのスケショ等を意識したフェアリーにしたが、こちらもほとんどテラスタルする機会なし。

 

 

3.4 連撃ウーラオス 拘りハチマキ 水テラス

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■技構成

水流連打 インファイト アクアジェット アイススピナー

■調整

207(252)-198(236+)-120-x-83(20)-117

・A 11nの最大値 

・H 16n-1になるため、ぶっぱ

・余りD

■解説

通称「物理の破壊熊」

 技構成はタイプ一致の高火力技2つと先制技のアクアジェットカイリューの打点かつグラスフィールドを破壊できるアイススピナー。

 基本的にガチグマと同じく初手でテラスタルして水流連打を打ち込む。

 展開によってはトリックルームと合わせたいのと、耐久が欲しかったので、Sは振らずに火力と耐久にのみ振った。

 初手の鉢巻水テラスは想定していない相手も多く、水流連打打つだけで終わる試合も良くあった。

 特に壁構築には必ず助手出しして暴れさせていた。

 また構築的にハッサムを重めに見せているので、ハッサム入りには、初手で対面させて、何もさせずにワンパンしていた。

 

 

3.5 パオジアン 気合の襷 ゴーストテラスタル

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■技構成

つらら落とし、不意打ち、聖なる剣、サイコファング

■調整

155-189(252+)-101(4)-x-85-187(252)

■解説

通称「なんだかんだ対面最強」

 対面選出する際のスイープ枠。

 技構成はタイプ一致のつらら落とし、不意打ちとミラーやガチグマに強い聖なる剣、ドヒドイデやウーラオスに強いサイコファング

 テラスタイプはカイリューの神速意識のゴースト。

 基本的に初手出しせずに裏から出すために、同速勝負が起きづらかったので、火力を特化にした。

 ほぼイダイトウピンポイントで採用したものの、技範囲を広げたおかげで腐ることが少なかった。

 

 

3.6 ハバタクカミ ブーストエナジー フェアリーテラス

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

159(228+)-x-117(252)-155-155-159(28)

HBほぼ特化

■解説

通称「痒いところに手が届くカミ」

 S3で使えるようになってから、全シーズンで型を変えながら使い続けているポケモン

 ドレインキッスと瞑想を組み合わせることで、ガチグマやハピナスなどにも打ち勝つことができる。

 テラスタイプはドレインキッスの火力を上げつつ、悪技を半減にできるフェアリー。

 初手出しするのではなく、後出しでイーユイやガチグマ等を起点にしながら、全抜きしていく。

 HBもめちゃめちゃ硬いため、最終日ウーラオスの水テラス水流連打を1耐えした時は、マジで震えた。

 受けループは、ドヒドイデのメンタルハーブやハピナスの電気玉or毒毒玉投げつけるがキツいので、うまくかわす必要あるため、結構きつめ。

 

4    選出パターン


基本は最大値の取れる以下の3匹

①ガチグマ ②カイリュー ③サーナイト

イダイトウ入りやウーラオスが刺さっている相手、壁構築

①ガチグマorウーラオス ②パオジアン ③ハバタクカミ

受け系

①ハバタクカミ ②ガチグマ ③カイリュー

 

5. 苦手なポケモン

・初手のコノヨザル

命懸けをケアするかどうかが難しい。

・瞑想ハバタクカミ

カイリューサーナイトでうまく瞑想をアンコールしても、基本選出が全員特殊のため、崩せない

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。基本選出が決まる試合は、あっという間に勝てる構築です。ただし、サーナイトとガチグマを見た瞬間、やることがばれる相手には、なかなかきつかったため、そこを乗り越えられるかが改善点です。まだまだ伸びしろのある構築だと思うので、ぜひ改良して使ってみてください。

 

【SV S9 最終238位(R2014)】『ガカガSP』 対面からの積みエース

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1 はじめに

 ポケモンSVのS9で最終237位レート2014を達成したため、備忘録として構築記事を書かせていただきます。

■最終結果 

94勝57敗 最終238位 レート2014 SV最高順位更新!!!

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 今月は月初からこの構築を使い続けて、安定した勝率で進めることができました。ポケモンの交換をせずに、事前に決めた行動を直線的に行う構築のため、初心者の方でも使いやすい構築となっていると思います。

   もう一つのROMも2014までは行きましたが、その後1950まで溶かしてしまいました。

 

 今月のテーマも今までと変わらず、「交代ボタン禁止。積んで上から破壊して、テラス択回避」です。

 構築名の『ガカガSP』は

ッサ、ミ、モスの基本選出の頭文字と

セグレイブのSポケモンカイリューミミッキュ)のPです。笑

 

2構築の組み方


2.1 基本的な考え 

 

 基本コンセプトとしては、「"①初手置き安定ポケモン→②スイープもできる起点作り→素早さを上げる積みエース" と交換ボタンを使わずに直線的な積み展開をする」です。

 

 以下の理由から、ポケモンのプレイングが難しくて勝てないと思っている人には、素早さ上昇の積み展開が1番手っ取り早く勝てると考えています。私もポケモンのプレイングが苦手すぎて、対面構築やサイクル構築を使っても全く勝てません。積み構築が良い理由は以下です。

・やることが全試合同じなので、プレイングミスが出なく、ノーストレス

・同じサイクル構築だと、強い人には絶対勝てない

・サイクル構築、対面構築だとテラスタル択のじゃんけんが多少発生し、勝率が安定しない

・今の強い天然ポケモンや上からアンコールするポケモンが多い環境だと、1匹で全抜きは難しいので、ある程度展開しながら場作りした方が強い

・積みポケモンに身代わりor回復技を入れることで、相手のテラスを見れることでテラス択回避可能

 

 ポケモン勝てなくて苦しんでいる方には、とりあえず積み展開構築をオススメします。

 構築を作れさえすれば、ストレスなく対戦できるので、対戦数を稼ぎやすくレートを稼ぎやすいです。

 

2.2 構築の経緯

 基本はS3のゆぽんさんの構築がめちゃくちゃ使いやすく再現性が高いので、この構築をベースとしています。

<【SVシングルS3 最終434位 2050】パトーラいつもありがとう!|ゆぽん (note.com)>

 構築としては、以下の3つの役割から構成されます。

①対面性の高い初手置きポケモン

②2手目のスイープもできて、起点作りポケモン

③ラストsをあげて全抜きする積みエース

 まず一番大事なのは②の起点作りポケモンです。必要な要素は以下だと考えています。

・テラスタルを切らなくても、どんな相手にも裏の積みの起点作りができる

・相手の積みの起点にならない。

・ある程度のスイープ性能

 レギュB,Cのときは、甘えるマジフレハバタクカミがほぼすべての構築に選出できて、完璧なポケモンでした。しかしヒードランいう全く仕事ができないポケモンが現れたことで、S8では諦めていました。しかしヒードランの採用率がそこまで高くないために、このポケモンを1体目の起点作りポケモンとして採用しました。

 

 マジフレ甘えるハバタクカミの仕事があまりできない相手として、ヒードランとAダウンを無視するウーラオスがいます。この2体に仕事ができる②起点作りポケモンとして、鬼火光の壁ミミッキュを採用しました。化けの皮での行動保証と呪いによる定数ダメージが非常に偉かったです。

 

 次に壁下の③積みエースとして、フェアリーテラバーストウルガモスを選びました。積み構築の天敵であるブーエナテツノツツミのアンコールに対しても強い点を評価しての採用です。いわゆる使用率TOP6全員に強めであり、基本的にはウルガモスをエースとしました。

 

 ウルガモスがきついポケモンとしては、ミミッキュ・キョジオーン・ヒードラン、ドオー、ヘイラッシャ等がいます。それらのポケモンに強い物理ポケモンとして、龍舞・身代わりのダイス持ち電気セグレイブを採用しました。ミミッキュが出てくる前に龍舞を積むことで、トリルを貼らせずに裏まで貫くことができます。

 

 次に①初手置きポケモンをいろいろ探しました。初手置きポケモンとしては求める条件は以下です。

・テラスタルを切らないでも、ほぼすべてのポケモンに仕事ができる

・相手の積みの起点にならない。

・相手のテラスタルを切らせやすい

 上記を満たすポケモンとして、襷フルアタキノガッサを採用しました。テクニシャンのおかげで全ての技の威力が高く、技範囲が広いおかげで、ほとんど全ての構築に初手出しすることができました。また胞子を警戒して草テラスを誘うことで、裏のセグレイブの氷技やウルガモスの炎技を通りやすくすることができます。

 

 この5体だと、ラウドボーンを全く崩さない点と、毒菱に弱い点、受けループもきつい点が弱みとしてありました。それらをなんとかするポケモンとして、身代わりアンコール龍の舞カイリューを採用しました。受け気質の構築を身代わりアンコールから崩すことができます。

 

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 キノガッサ 気合いの襷 ゴーストテラス



■調整

H135-200(252+)-101(4)-x-80-122(252)

ASブッパ A特化

■技構成

タネマシンガン、マッハパンチ、地ならし、岩石封じ

■特性:テクニシャン

■強み

・面倒くさいディンルーを初手に出させない圧力

・胞子ケアの行動を相手に無駄にさせる(草テラス、挑発、身代わりetc)

・全試合初手だしできる

・パオジアンにもなにかしら行動できる

■弱み

・鉢巻ドラパルトにワンパンされる

・岩石封じの命中率

■解説

通称『胞子ケアしてください』

 ほぼ全試合選出の初手置きポケモンキノガッサがいるだけで、初手のディンルーが全く来なくなる等選出の圧力も凄かった。

 テラスタルは神速を透かせるゴースト。ただし本当に一回もテラスタルを切らなかった。

  技選択は目の前の相手ではなく、相手の裏を見て打つ必要がある。ある程度の上位帯まで来ると、初手のキノガッサの処理ルートは必ず決めている。例えばスカーフウーラオスの蜻蛉返りから、サーフゴーで着地して胞子を透かすとか草テラスヒードランマグマストームで襷を貫通しながら、何もさせない等である。キノガッサを使い続けていると、構築と初手のポケモンを見れば、大体処理ルートがわかるようになるようになるので、それに合わせた技選択をすることで、最大限力を発揮できる。

 今までのS7で同系統の構築で組んだ時は、初手置き要因を3匹用意して、そこから選ぶようにしていたが、キノガッサの役割の広さから初手置き要因が1匹で済み、構築としての汎用性を上げられたことにつながったと思う。


3.2 ハバタクカミ ブーストエナジー 水テラス


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■調整

H131(4)-x-103(220)-180(196)-156(4)-182(84+)

ブーストエナジーでS上げ、Bほぼブッパ

■技構成

ムーンフォース マジカルフレイム 甘える 痛み分け

■強み

・起点作りできる相手の範囲が広い

・起点作りだけでなく、全抜きも可能

・マジフレが警戒されない

■弱み

・ウーラオスがきつい(選出しざるを得ない試合もある)

・相手の瞑想ハバタクカミ

■解説

通称『デバフの神』

 起点作りポケモン

 甘えるで対物理相手にデバフし、マジフレで対特殊相手にデバフし、痛み分けで場持ちしながら、隙を見て相手を倒していくポケモン

 テラスタルは水ウーラオス意識で水としたが、結局テラスしてもあまり解決にならないので、テラスタルは1試合も切っていない。

 マジフレ採用自体が環境から減っていた影響で、警戒されることも少なく、ほぼ全ハッサムが何もしないで飛んで行った。(笑)一応鉢巻でなければば、バレパンも大体耐えるので合法としている。(裏のエースもハッサムを全員起点にできるので倒されても試合には勝てる)

 レギュCのヒードラン・ウーラオスの出現によって、この方のハバタクカミを諦めていたものの、実際に試しに使ってみると、強すぎてあっという間に3桁まで連れてきてくれた。特にカイリューに全く困らなくなるのが偉すぎる。

 使う際で一番困るのが、相手のブーストエナジーのハバタクカミである。瞑想型だと起点にされる(身代わりもっていると最悪)し、現環境最速が多すぎてきつかった。積みエース3体も瞑想ハバタクカミが得意ではないため、構築としては改善する必要がある。

 

 

3.3 ミミッキュ 呪いのお札 水テラスタル

 

■調整 

 H159(228)-A156(252+)-B104(3)-x-D125-S116

A:特化 H:16n-1の最大 B:余り

■技構成

影うち、鬼火、光の壁、呪い

■強み

・ハバタクカミが苦手な相手に強め

・相手の想定外の耐久で崩せる(パオジアンのつらら耐え)

・どんな相手にも最低限呪いダメージ2回分(HPの半分)を削れる

■弱み

・パオジアンの怯み

・鬼火の命中率

■解説 

通称『困ったときのミミ』

 起点作りポケモン

 ヒードラン・ウーラオスあたりに仕事をできつつ、キノガッサが倒せなかったポケモンを先制技で倒しきれる性能をみて採用。

 技構成は先制技の影うちと物理相手の鬼火、特殊相手の光の壁、起点にならずに定数ダメで削れる呪いとした。

 テラスタルは化けの皮を貫通してくる水流連打とつらら針を半減する水。

 持ち物は影うちのリーチが欲しかったために、呪いのお札としたが、ウーラオスやパオジアン意識でゴツゴツメットもありだった。

 調整も影うちのリーチを伸ばすためにA特化にしたが、耐久にがっつり降ってもよい。主に呪いが効かないサーフゴーに起点にされてしまうのを嫌って、火力も最大限だせる調整としている。

 呪いと裏のエースの身代わりの相性も良く呪いという技が最強だった。

 

 

 

3.4 ウルガモス オボンの実 フェアリーテラス

■調整

H182(172)-x-B103(142)-C156(4)-D126(4)-S158(188+)

S:最速霊獣ランドロス抜き

H:ステロダメでオボンの実を食べれるよう偶数

■技構成

炎の舞 テラバースト 蝶の舞 朝の陽ざし

■特性:炎の体

■強み

・使用率Top6に全体的に強い

・テツノツツミに強い

カイリュー、ウーラオスの攻撃に火傷のリスクを付けられる

■弱み

・Sに割きすぎて、物理耐久が低い

・炎タイプに打点がない(不意の炎テラスが特にきつい)

 

■解説

通称『Big6全員倒すマン』

 基本的な積みエース。使用率Top6の構築が多く、それらに対して、全抜きする動きが基本にできていた。

 テラスタルカイリューに強く出るためのフェアリー。水テラスとも迷ったが、基本的には全試合出したいので、カイリュー入りに選出をできるためにフェアリーとした。

 持ち物はオボンの実。ステロがきつすぎるために、ステロを撒かれても、被害を最小限にしつつ、ステロを撒かれない試合でも活きるためである。

 月末は使用率Top6体並べただけの構築が多く、その相手を簡単に全抜きできるスペックが素晴らしかった。

 

 

3.5 セグレイブ イカサマダイス 電気テラスタル


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■調整 

 H191-A216(252+)-B121(4)-x-D106-S116(252)

S:+1で最速テツノツツミ抜き

■技構成

つらら針、テラバースト、龍の舞、身代わり

■特性:熱交換

■強み

・一度龍の舞すれば、技範囲も含めて3タテできる試合が多数

・相手の積みストッパーのミミッキュ、襷枠に強い

・テラスして電磁波を透かす動きが強い

・流行りの電磁波エアスラカイリューに滅法強い(アンコールは警戒)

・身代わりによって、キョジオーン、チオンジェン辺りを起点に3タテできる

・物理ストッパーのヘイラッシャもテラスされなければ、身代わりを絡めて突破できる

■弱み

・テツノツツミがいる場合の龍の舞のタイミング(そもそもテツノツツミ入りには出しづらい)

・パオジアンに強くない

・あまえるハバタクカミに強くない

■解説 

通称『最強物理積み怪獣』

 S1,6,7,8から引き続き採用の物理積みエース。技構成含めて変更したいと思ったことが一回もない。

 テラスタルの電気は、ヘイラッシャ・アーマーガアでも止まらないようにするため。全般的に水テラスするポケモンも多く、それらの相手の打点としても強い。

 身代わりを入れることで、チオンジェン、ヘイラッシャ、キョジオーンに対して強く出れる。むしろ身代わりがないとヘイラッシャ入りに出せなくなってしまうので、ほぼ必須級。

 身代わりを入れても、電気・氷の技範囲で殴るのに困らないのが、1番の強みである。

 持ち物は、つららばりの火力を増強できるイカサマダイス。耐久を削ることなく、安定した火力が出せるので、エースとしての安定感を増すためにはMust。

 積みストッパーであるミミッキュに対しても、つららばりで強く出れるのも良い点。

 セグレイブもクエスパトラと同様SV始まって以来、ほとんどのシーズンで使っているが、いつも安定した活躍をしてくれて、頭が上がらない。

 

3.6 カイリュー 食べ残し 飛行テラス

■調整

 H193(212)-170(4+)-B141(204)-x-D121(4)-S111(88)

■技構成

テラバースト 身代わり アンコール ボディプレス

■特性:マルチスケイル

■強み

ドヒドチオン等の刺さる相手には一体で試合を終わらせるパワー。

・受け気味の構築だと、食べ残しで体力が減らない

・毒菱に強い

・身代わり、龍の舞まで見せたあとのアンコールはケアされずらい

■弱み

・純正受けループ相手は、初手からヘイラッシャとのTOD(私がT

・チオンジェンはS振ってると負ける

・テツノツツミとパオジアン入りには、ほぼ出せない

■解説

通称『受け系破壊専用ムーミン

 積みエース兼受け対策。受けループだけでなく、受け2+攻め1みたいな構築が役割対象。

 技構成は飛行テラバは確定で、身代わり、アンコール、龍の舞、羽休めから3つを選択。元々は龍の舞ではなく羽休めにして、嘴を持たせていたが、残飯を持たせることで羽休めはいらないことに気づいた。

 ステロや氷高火力に弱いため、選出率自体はかなり低めになってしまったが、選出した試合の勝率は8割以上あり、

 

 

4    選出パターン


考えることは、誰を起点作りにするかと、誰をエースにするかの2点のみ

■起点作りの選び方

ヒードラン・ウーラオス・テツノドクダがいない→ハバタクカミ

ヒードラン入り→ミミッキュ

・それ以外→ケースバイケース

■エースの選び方

・キョジオーン、チオンジェン、ヘイラッシャ、ドオーがいる→セグレイブ

・ラウドボーンや受け系→カイリュー

・それ以外→ウルガモス

 

 

5. 苦手なポケモン

絶対無理なポケモンはいないです。
・襷パオジアン

絶対に1.5体もってかれる。ただしそれでも勝てる立ち回りをできるようにしているつもり

 

・瞑想 ハバタクカミ

ミミッキュでなんとかできるが、ハバタクカミを選出しているときつめ。

 

・呪いキョジオーン

ゴーストテラス呪いが無理。

 

6. 感想

 先月の構築の完成度が低すぎて気合いで3桁まで上げたので、今月は良い構築ができたと思います。

 勝率も安定していて、どんな構築にもワンチャン勝てる可能性のある構築になっています。

 最終日は2ROM2015まで上げることができて、一瞬最終2桁の尻尾が見えた気がしましたが、さすがにそこまでの実力はないことを痛感しました。

 次の目標は最終2桁しかないので、子育て・仕事が落ち着いてかつ良い構築ができたシーズンには本気で挑みたいと思います。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 質問やアドバイス等ありましたら、X(旧ツイッター)の@PenpenpendlerのDMまでお願いします。

 

7 番外編 今月の没構築

7.1 ドヒドディンルー偽装

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先月の最終4位のドヒドディンルーを並び性別ともにコピーした構築。ディンルーをA特化鉢巻で採用。相手を油断させたうえで、想定外の火力を初手から押し付ける。ただし、初手の襷ポケモン相手にアドがあんまり取れず、後手後手に回るため没。もっとサイクルに寄せた方が強い。

7.2 ガチ追い風構築

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バンビーさんの動画を見て、めちゃめちゃ楽しそうだと思い、真似をしてみた。初手追い風で退場した後、鉢巻水テラス水流連打を上からたたきこんで、1-2体持っていき、その後追い風を再展開して残りをスイープするというコンセプト。勝てる試合は気持ちよかったが、はまらないと一瞬で負ける。