ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S8 最終801位(R1937)】 脳死壁エレキ→水パトラ

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1 はじめに


 ポケモンSVのS8で最終801位を達成したため、備忘録として構築記事を書かせていただきます。

▪️最終結果 76勝45敗 レート1937

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 今月のテーマも今までと変わらず、「交代ボタン禁止。積んで上から破壊して、テラス択回避」です。

 正直やることがバレバレで構築としての完成度は上げられなかったですが、ストレスフリーでやりたいことを押し付ける構築にはなったと思います。勝ち試合のほとんどはクエスパトラで全抜きしていました。

2構築の組み方


2.1 基本的な考え 

 

 基本コンセプトとしては、Sをあげる積みエースで全抜きするだけです。テツノツツミのアンコールがきついので、素早さをあげられるか、アンコール対策のできるポケモンでないとこの環境では積みエースになれません。

 素早さを上げつつ、テラス拓が発生した際には、身代わりや回復技で様子見することで、後出しじゃんけんができます。積みエースで積んでいくうえで吹き飛ばしディンルーに勝てないと話にならないので、エースをラスト一匹に残して戦える構築にしました。

 

2.2 構築の経緯

 

構築としては、ラスト一匹にエースを残す必要があります。そこで選出パターンを固定化しました。

①対面性の高い初手置きポケモン

②起点作りポケモン

③sをあげる積みエース

 まず一番大事なのは②の起点作りポケモンです。必要な要素は以下だと考えています。

・テラスタルを切らなくても、どんな相手にも裏の積みの起点作りができる

・相手の積みの起点にならない。

・ある程度のスイープ性能

 レギュCのときは、甘えるマジフレハバタクカミがほぼすべての構築に選出できて、完璧なポケモンでした。しかしヒードランいう全く仕事ができないポケモンが現れたことで、不採用となりました。

 そのなかでも上から起点をつくることに重きを置いて、壁貼りレジエレキを採用しました。S上げエナジー以外では最も早く、かつ耐久に振ることで、S上げエナジーポケモンの攻撃を必ず耐えられます。これによって全試合で選出できます。また大爆発という高火力退場技によって相手の積みの起点にもならない点、高いSからの電気技の火力が高いため、ある程度スイープ性能を持っている点も起点作りとして必要な条件を満たしていました。

 他の候補はテツノブジンやドラパルト、サーフゴー等もいましたが、テラスタルしないと、ワンパンされるケースがあるため、不採用となりました。

 

 次に壁下の③積みエースとして、水テラスの羽休めクエスパトラを選びました。壁ターンを生かして2回以上瞑想を積むことで、ほぼすべてのポケモンに勝てる圧倒的な制圧力があります。実際使ってみると、対策が以前より圧倒的に薄く、イージーウィンを連発してくれました。またテラスタルを水にすることで、壁を貫通してくる水ウーラオスも起点にでき、ディンルーもいい感じの起点にできます。

 

 水テラスのクエスパトラがきついポケモンとしては、ミミッキュ・チオンジェンの2匹がいます。特にミミッキュはトリル呪い型がめちゃめちゃ流行しており、クエスパトラを簡単に切り返されてしまいます。そこでこの2体に強く出れるポケモンとして、龍舞・身代わりのダイス持ちセグレイブを採用しました。ミミッキュが出てくる前に龍舞を積むことで、トリルを貼らせずに裏まで貫くことができます。

 この枠は、ビルド水ウーラオスや眠り粉ヒスイドレディア等も試しましたが、結局S1から使い続けていてダメージ感覚が染みついているセグレイブとしました。

 

 次に①初手置きポケモンをいろいろ探しました。初手置きポケモンとしては求める条件は以下です。

・テラスタルを切らないでも、ほぼすべてのポケモンに仕事ができる

・相手の積みの起点にならない。

・型を1点読みされない。

 上記を満たすポケモンとして、1匹目は襷鬼火、電磁波ドラパルトを採用しました。鬼火・電磁波によって環境のほぼすべてのポケモンの機能を抑えつつ、祟り目である程度の削りを入れられるため、万能ポケモンでした。

 

 このドラパルトが出したくない相手として、吹き飛ばしディンルー、キョジオーン、モロバレル等がいます。それらに対して強めなポケモンとして、ブーエナ持ちの身代わりHB水テラスハバタクカミを採用しました。このポケモンもほとんどどんな相手にもある程度の削りを入れつつ、展開によっては初手から瞑想を積んで全抜きも狙いに行けます。

 上記の2体でもディンルーに荒らされてぐちゃぐちゃにされる試合が多発していたため、ディンルーを誘って殺すポケモンとして頑丈弱点保険ジバコイルを採用しました。最終日の深夜に急遽思いついたポケモンであり、それ以前はロゼルの実コノヨザルかイッカネズミを採用していました。レジエレキ、ジバコイルと電気タイプを2体並べることで、ディンルーは100%先発で選出されました。それに対してジバコイルでディンルーをテラスタルしないで、吹き飛ばしもされず倒せることで、めちゃめちゃ優位に試合を進めることができるようになりました。

 

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 レジエレキ 光の粘土 電気テラスタル 


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・調整

H159(28)-152(252)-87(132)-x-80(78)-245(20+)

S:スカーフ最速ウーラオス抜き

・技構成

ワイルドボルト 大爆発 リフレクター 光の壁

・解説

通称『爆発し続けるぴょん吉

 全試合選出の起点作りポケモン。大爆発の威力を高めるために物理型で採用。実際大爆発の威力はそこそこ出て、イーユイやボルトロス等をワンパンする試合もあった。

 また無振りハバタクカミも高乱数でワンパンできるためになにもさせずに、倒すことができる試合も結構あり、強かった。

 耐久をここまで降ることで、エナジーツツミのハイドロポンプエナジーハバタクカミのムーンフォースを確定で耐える。

 ただしカイリューのノーマルテラス鉢巻神速は全然耐えないために、数が増えてくると厳しい。

 テラスタイプは電気技の火力を上げる電気。この相手を倒さなければ、負け確定という場面でのみテラスタイプを切っていた。

 一か月使い続けた感想としては、スイープ・上から壁貼り・自主退場というほしい要素はすべて持っていたため、めちゃめちゃ使いやすかった。

 ただし壁貼り1点読みされる試合が多く、カイリュー等の起点になることも多かった。裏も考えたうえで、両壁必要なのか等見極める必要がある。


3.2 クエスパトラ ラムの実 水テラスラル


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・調整 

 H197(212)-×-B121(236+)-C122(4)-D86(50)-S126(4)

ほぼHBに振りつつ、ハバタクカミを起点にできるくらいDを振っている。

・技構成

アシストパワー テラバースト 瞑想 羽休め

・解説

通称『止まらないおかっぱ』

 S7の最強積みエース。壁下ではほぼ全ポケモンを起点にして全抜きしていく。

 持ち物は異常耐性のつくラムの実。毒菱を撒くことをクエスパトラの対策としている構築も多くあり、それだけで勝ち確定の試合も多くあった。またヘイラッシャ等もあくびのターンを利用して積んで倒しきることができる。またオオニューラのフェイタルクローにも強く出ることができ、最強のアイテムだった。

 テラスタルは水。壁を貫通してくる水ウーラオスを起点にしたり、パオジアンにも強く出れるのが強い。ただし悪ウーラオスは、めちゃめちゃきつく、負け試合の大半は悪ウーラオスだった気がする。

 S1,2,3,4,6,8とほとんどのシーズンで一緒に戦っているが今月が間違いなく最強の活躍だった。

 

3.3 セグレイブ イカサマダイス 電気テラスタル


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・調整 

 H191-A216(252+)-B121(4)-x-D106-S116(252)

S:+1で最速テツノツツミ抜き

・解説 

通称『対ミミッキュ専用怪獣』

 S6,7から引き続き採用の物理エース。技構成含めて変更したいと思ったことが一回もない。

 テラスタルの電気は、ヘイラッシャ・アーマーガアでも止まらないようにするため。全般的に水テラスするポケモンも多く、それらの相手の打点としても強い。

 身代わりを入れることで、チオンジェン、ヘイラッシャに対して強く出れる。むしろ身代わりがないとヘイラッシャ入りに出せなくなってしまうので、ほぼ必須級。

 身代わりを入れても、電気・氷の技範囲で殴るのに困らないのが、1番の強みである。

 持ち物は、つららばりの火力を増強できるイカサマダイス。耐久を削ることなく、安定した火力が出せるので、エースとしての安定感を増すためにはMust。

 積みストッパーであるミミッキュに対しても、つららばりで強く出れるのも良い点。

 セグレイブもクエスパトラと同様SV始まって以来、ほとんどのシーズンで使っているが、いつも安定した活躍をしてくれて、頭が上がらない。

 

 

 

3.4 ドラパルト 気合いの襷 炎テラスタル


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・調整

H163-x-B96(4)-C152(252)-D95-S213(252+)

・技構成

祟り目 流星群 鬼火 電磁波

・特性:呪われボディ

・解説

通称『外さなければ仕事人』

 初手置きポケモン1 。7割くらいの試合で初手出しして仕事をこなしていた。

 物理アタッカーには、鬼火で機能停止に、それ以外には電磁波で足を奪うか上振れ要素を狙っていける。また祟り目が命中安定でそこそこの火力が出る。ほとんどの相手にそこそこの仕事ができるために、この構築の初手置きポケモンとしてのぴったりだった。

 ウーラオスやガチグマに大きな打点を与えるために流星群を採用していたが、自主退場技の呪いでもよい。

 特性に関しては、すり抜けをケアされるから身代わりが貼られないと思い、上振れ要素が狙える呪われボディとした。しかし最終日だけでもカミ・ツツミに2回身代わりを貼られて即負けしたため、安定感をもとめたすり抜けの方がよい気がする。

 唯一の弱みは、鬼火、電磁波の命中率。パオジアン、ブーエナのカミ・ツツミ等に初手から外すと即負けにつながるため、最終日は目をつぶって祈り続けていた。

 

 

3.5 ハバタクカミ ブースエナジー 水テラスタル


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・調整

H159(228)-x-110(196)-160(36)-156(4)-161(44+)

・技構成

ムーンフォース シャドーボール 瞑想 身代わり

・解説

通称『困ったときのカミ様』

 初手だしポケモン2。HBベースの身代わり瞑想ハバタクカミ。

 ヒードランとヒスイヌメルゴンも起点にできるように水テラスタル。最初はエースでも初手だしでも万能に使えるポケモンとして採用していたが、クエスパトラが強すぎて、エースとしたはほとんど選出できなかった。

 初手だし要因でありながら、モロバレル等を起点にして3タテすることもあった。

 役割対象が不明確であるため、最終日はほとんど選出できなかったために、型を変えて役割をとがらせた方がよかった気がする。

 

 

3.6 ジバコイル 弱点保険 格闘テラス
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・調整

 H145-x-B167(252)-C200(252+)-D110-S81(4)

・技構成

放電 徹底光線 ボディプレス ミラーコート

・特性:頑丈

・解説

通称『対ディンルー特化ジバニャン』

 初手置きポケモン3 。

 最終日の深夜にディンルーにステロ・吹き飛ばしで荒らされるのがストレスすぎて投入したディンルー専用ポケモン

 ディンルーを刈るためのボディプレス・徹底光線、上振れ要素も狙える打点の放電。ヒードランやイーユイにうつミラーコートの技構成。

 BCブッパにすることで、ボディプレスの威力もあげつつ、物理・特殊にもそこそこ打ち合える。

 レジエレキとジバコイルを並べつつ、他にもディンルーに強いポケモンがいないので、ディンルー入り構築は100%初手ディンルーが出てきて、それを漏れなく刈っていった。対ディンルーはボディプレスを打って、削り要素があることを示した後、地震で弱点保険を発動させてからの徹底光線で飛ばしていた。正直1-1交換じゃ物足りないと思う方も多いと思うが、ディンルーを引かせずに飛ばせることで、レジエレキが動かしやすくなることもあり、十分な仕事だった。

 ディンルー以外にも、初手に出てきやすいウーラオス、パオジアンにもそこそこ強く、何かしらの仕事ができる点が素晴らしかった。

 テラスタイプはボディプレスの打点を上げる格闘テラス。脳内では、ドヒドイデ、ヘイラッシャ、ハピナスの並びを1匹でぐちゃぐちゃにできそうだったが、最終的は受け構築に当たらなかったために、本当に破壊できるかは不明。

 

 

4    選出パターン


考えることは、誰を初手置きするかと、誰をエースにするかの2点のみ

■初手置きの選び方

・ディンルー入り→ジバコイル

・キョジオーンがいない→ドラパルト

・それ以外→ハバタクカミ

■エースの選び方

・チオンジェン、ヘイラッシャ、ドオーがいる→セグレイブ

・それ以外→クエスパトラ

 

 

5. 苦手なポケモン


・悪ウーラオス

鉢巻だと特にやばい。裏から出てくると、クエスパトラが飛ばされてジエンド。

 

・呪いミミッキュ

セグレイブが先に龍舞を積んでいないときつい。HBにめちゃめちゃ厚い型が増えていて、龍舞を積んでも、つらら針4発が乱数の相手もいた。

 

・滅びの歌 ハバタクカミ

相手に3匹残っていると、クエスパトラが積めずに、ジエンド。

 

・呪いキョジオーン

ゴーストテラス呪いが無理。

 

6. 感想


 今月はとりあえずで作ったレジエレキの壁構築でそのまま潜り続けてしまいました。クエスパトラの強さだけで勝率はある程度確保できたものの、やることがバレバレすぎて、正直構築の完成度は低いです。

 この型のクエスパトラは間違いなく積みエースでは最強格なので、あった構築ができれば、まだ伸びしろはあると思います。

 

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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