ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S14 最終684位(R1976) 雨ラオス最強!偽装イダイトウを添えて】

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1 はじめに

 ポケモンSV S14において、最終684位を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。

 構築の中身は薄いですが、構築の経緯など、誰かの役に立てばいいなと思います。

■最終結

TNぺんどーら 69勝39敗 R1976 最終684位 

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構築コンセプトは「ペリッパー+すいすいイダイトウを偽装して、最強の雨エース水ウーラオスで破壊する」です。

 雨下での水テラス水流連打の火力が凄まじく、勝ち試合の半分くらいは水流連打を打つだけで終わっていました。特にいわゆるBIG6系統の構築はカイリュー以外は、水流連打で全員上からワンパンできるので、めちゃめちゃ勝率が稼げます。

 一方、この構築だと絶対勝てない並びもいくつかあるので、その辺は割り切っている構築です。

 

2構築について

2.1構築コンセプト

「偽装なのに、パワーがめちゃめちゃ出る偽装構築」

 


 はじめにこの構築を見た時の対戦相手の気持ちを推察します。

『あー、上3匹がペリイダイトウ+ブリジュラスね。

ブリジュラスで起点作ったり、エレクトロビームで殴って、最後に珠イダイトウでスイープする構築でしょ。

下3匹は、普通の対面構築かな。

ウーラオスはイダイトウと攻撃範囲の被り考えると、対面的に強い襷悪ウーラオスだよね。』

 

以上のように、ウーラオスとイダイトウの型の誤認を引き起こすのが構築の狙いである。

 今回の偽装パの強いポイントは、偽装しながらも、パワーが全く落ちない(むしろこっちの方が強い)ことである。

 普通の偽装パは、偽装している構築よりも大抵パワーが落ちる。例で挙げると、トリルガチグマ構築の並びで、ガチグマを最速にして、型の誤認を狙ったとしても、やっぱりトリル下のガチグマの方が上から殴れる相手が多く、耐久面も高いため、パワーとしてはトリル下のガチグマの方が高い。

 今回の構築でいうと、雨エースとしては水ウーラオスの方がイダイトウよりも強いと感じた。具体的な要素は以下である。

1. イダイトウはラスト一体に残してお墓参りするのが強いが、ウーラオスはいきなり最高火力が出せる
  →立ち回りが柔軟にできる

2. 水流連打が連続技であるので、襷貫通のため、ステロを撒く必要がない。
  →お膳立てが雨を降らすだけで良い

3. 水流連打は壁や防御アップ、身代わりを貫通するので、先に展開作られても問題ない。
→よくエナジーハバタクカミが、ペリッパー対面で身代わりを貼ってくるので、無償突破可能。

4. 最初の水ウーラオス対面では、相手にアイテムがバレないので、相手視点でスカーフ、鉢巻、パングロを全てケアした安定行動がない。
→鉢巻水テラス水流連打の可能性を考えると、相手視点誰にも引けないので、多くの相手が初手ポケモンを捨てていた。

5. 雨下のテラス水流連打が、そこまでメジャーではないので、相手のダメ感を狂わせる
→雨下のテラス水流連打が受かるポケモンはHB特化カイリュードヒドイデ、ヘイラッシャ、スイクンくらい。H振りカイリューやHBアシレーヌ等では全く受からないので、その動きをされた瞬間、2ターンで試合が終わる。

6. 雨が終わったとしても、普通のスカーフウーラオスなので、強さがそこまで落ちない
7. 珠やウェブタの反動がないので、リスク小で、水流連打を押し続けられる(ゴツメはリスク)

 イダイトウにも、技を打ち分けられたり、お墓参りが非接触という長所があるが、全体的に見ると、ウーラオスの方が雑に強いと感じた。

 

 またイダイトウもすいすいエースを偽装して、襷適応力イダイトウを採用することで以下の強みがあった。

1. 雨エースがステロ撒きポケモンに強いので、相手視点ステロポケモンが出しづらく、襷が残りやすい(ブリジュラスは除く)
2. すいすいのイダイトウがフェアリーテラバ採用が多いために、悪ポケモンで止める動きがされずらい。
3. 対面選出の際に、ラス1イダイトウの警戒を普通の構築よりはされずらい


以上のように、ウーラオスとイダイトウの役割を偽装して、相手に余計なケアをさせながら、こっち視点では最大パワーを押し付けることができ、良いところづくしの偽装だった。

また普通の偽装構築では、再戦で偽装バレする時弱いが、普通にパワーの強い並びのため、再戦でもそこまで負けることはなかった。

 

2.2 構築の出来た経緯

 今月は新しいポケモンが使えるということで、色々試していたが、24日まで永遠に負けて5桁を彷徨っていた。その中で、剣盾自体からお世話になっている仲間大会のハトリーグにおいて、本戦で配信あり大会の予選があることを知り、急遽構築を組むことにした。

 その時のハトリーグの予選ルールは以下

・タイプ統一+1匹自由枠

 とりあえず前のいろはさんの配信で雨下の水ウーラオスとブリジュラスが強そうだったので、その3匹の並びを基本選出の3体として選んだ。

https://www.youtube.com/live/ts3fFn-lNpk?si=Mlu9LBKZ-q74_pvI 

 ペリッパーで後攻とんぼ返りをして、破壊力のある2枚の雨エースを対面の相手に合わせて選ぶ動きが強い。またウーラオスが止まってしまう高耐久の水、草タイプに対して、ブリジュラスが滅法強く、ブリジュラスが止まってしまう地面タイプに対して、水ウーラオスが強いと攻撃面の相性補完が素晴らしかった。

 

 次にシグマさんの動画で気になっていたイダイトウを雨エースとして偽装するのが面白くて、かつ対面的なポケモンとしても強いと感じていた。

https://youtu.be/AC9wtagpEvY?si=3T9jxapt9TgyfD7f

 他に対面的にも強いテツノツツミと水オーガポンを組み合わせてできたのが、以下の構築である。

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 予選会では、構築が上手い具合にハマり、4位で予選抜けすることができた。

 本戦に向けた構築の見直しするために、ランクマで試運転していたところ、5桁から一瞬で3000位まで復帰することができた。

 なお本戦では、一回戦の配信卓でボコボコにされました。笑

 

 流石にこの構築では、草ポケモンの一貫や電気ポケモンの一貫が凄すぎて、勝てない構築には全く勝てなかったので、水オーガポンとテツノツツミを対面的に無難に強いカイリューとハバタクカミに入れ替えてできたのが、今回の構築である。

 カイリューは、カイリューの中でもテラス切っても切らなくても無難に強い鋼テラスのイカサマダイスのスケショカイリューにした。

 ハバタクカミは、どんな対面でも仕事ができるブーストエナジー持ちの瞑想、痛み分け型とした。

 

2.3 構築作りのアドバイス

 構築が上手く作れないという悩みを抱えている人も多いと思う。その中で誰か1人の役に立てばと思い、私の構築の作り方のフローを紹介する。

 

1. 色んな動画や配信を見る中で、これ強そうor面白そうなんじゃないと思った動き、ポケモンの並びを見つける

2. 上記の動きをそのまま1回パクって使ってみる。

3. 使う中でその動きの強みと弱みを体感して、1ヶ月使えるかを判断する

4. 使えると判断した場合、使い続けてよく負けるパターンを洗い出す

5. よく負けるパターンに対して、強くでれる裏選出を考える

以降4.5の繰り返し

 自分で独自の強い動きを考えられたら理想だが、現実問題難しい。そのため、いろいろ情報収集をして、自分が使いこなせそうな並びを見つけるのが、手っ取り早い。

 強い動きは、2体以上の並びから来るものである。例えばガチグマ+クレセリア、イエッサン+テツノカシラのような並びである。

 私自身も一生3桁止まりなので、これ以上上に進むのには、もう一つ上のステップが必要な気がしている。

 

2.4 基本的な試合中の主な動き

◾️雨選出

ペリッパー+ウーラオス+ブリジュラス

ペリッパーで雨降らして、ウーラオスで積極的テラスを切って貫く。取りこぼしやウーラオスが無理な相手をブリジュラスのエレクトロビームで貫く。

◾️対面選出

カイリュー+ハバタクカミ+イダイトウ

カイリューで積極的にテラスを切って、残数有利をとって、そのままハバタクカミ+イダイトウで詰める。

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ペリッパー 湿った岩 草テラス

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■技構成

ウェザーボール、暴風、とんぼ返り、追い風

■調整

167(252)-63-145(92+)-120(36)-106(130)-85

・HB耐久 A特化カイリューの鉢巻逆鱗を乱数1コ切り耐え

・HD耐久 臆病ハバタクカミの眼鏡ムーンフォースを乱数1コ切り耐え

■解説

通称「雨降らすまでが仕事」

 雨選出の試合は全試合先発。3割くらいの試合は、初手で電気技で出落ちしていったが、裏のウーラオスが余裕で2,3体持ってってくれるので気にしなかった。パオジアンの電気テラスを誘発できた時は、逆にラッキーと喜ぶくらいだった。

 草テラスにした理由は、キノガッサ等の胞子持ちポケモン対策。

 技構成はタイプ一致の高火力打点2つと、エナジーハバタクカミをウーラオスが抜くための追い風と対面操作技の蜻蛉返り。

 持ち物は、もちろん雨ターンを長引かせるための、湿った岩。ウーラオスとブリジュラスの両方に雨ターンを残す必要があり、必須のアイテム。

 ペリッパーの偉い点は以下。

・後攻とんぼ返りで裏のエースを無償着地できる。

・物理の主な積みアタッカーである両ウーラオスに素で強く起点にされない

・ハバタクカミは瞑想の起点にされるが、ブーストエナジー持ちでも、追い風することでウーラオスが確実に倒せる。

・構築単位できついガチグマを裏のウーラオス圏内に入れられる

 ペリッパーに関しては、本当に文句のつけようがない働きだった。

 

3.2 連撃ウーラオス 拘りスカーフ 水テラス

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■技構成

水流連打、インファイト、アイススピナー、アクアジェット

■調整

175-200(252+)-120-x-81(4)-149(252)

A特化のAS

■解説

 通称「最強の雨エース」

 雨下では、環境のほとんどのポケモンに対面勝てる最強ポケモン。雨下のテラス水流連打の火力は凄まじく、後出しのカイリューも破壊していた。

 アイテムはエナジー持ちのポケモン以外を抜くための拘りスカーフ。

 テラスタルは水流連打の火力を上げる水一択。

 技構成は、メインウェポン2つとカイリューに打つアイススピナー、先制技のアクアジェット。特にアクアジェットが偉く、スカーフがバレた後に警戒されないため、最後の締めにめちゃくちゃ役立った。

 このポケモンを強く使う上で大事なことは、有利対面ができたら、積極的にテラスを切ることである。たとえ目の前のポケモンにテラスを切る必要がなくても、後出しポケモンを確定2発で倒すために、いきなりテラスタルを切ることが重要である。特にカイリューしか受けられない構築は裏に絶対カイリューがいるので、テラスタルを必ず切っていた。

 

3.3 ブリジュラス とつげきチョッキ フェアリーテラスタル



■技構成

エレクトロビーム、ラスターカノン、竜の波動、ボディプレス

■調整

191(204)-x-151(4)-180(148+)-94(70)-116(84)

S 最速暁月ガチグマ抜き抜き

■特性:持久力

■解説

通称「エレクトロビーマー」

 水ウーラオスがキツめなドヒドイデ、テツノツツミ、カイリュー等に強いポケモン

 雨下のエレクトロビームがバグ技なので、有利対面ができたら、ひたすら連打していた。

 技構成はコンセプトのエレクトロビームとタイプ一致打点2つ、受け系統に強いボディプレスとした。ディンルーに明確な打点がないので、受けに回答があれば、テラバーストを入れた方が強い。

 テラスタルは、ドラゴン技を透かせるフェアリー。カイリューの鉢巻逆鱗やラティ系統の流星群が受からないので、フェアリーにせざるを得なかった。飛行や水もそれぞれ強さがあってあり。

 カイリューがウーラオスに神速を打つタイミングで引けると、その試合はほとんど勝てた。

 カイリューに対して、マルスケ込みでエレクトロビーム2発でテラスタル関係なく倒せるのが偉いポイント。

 チョッキを持っていても、特殊耐久は心許ないので、受け出しすることなく、対面的に処理することを心掛けていた。

 

3.4 カイリュー イカサマダイス 鋼テラスタル

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■技構成

スケイルショット、アイアンヘッド地震、龍の舞

■調整

175(68)-184(236)-115-x-120-138(204+)

S +1で最速テツノツツミ抜き

H 16n-1

A あまり

■解説

通称「なんだかんだ強いぽにょ」

 対面選出の際の先発枠。

 技構成はメインウェポンのスケイルショット、ハバタクカミに打つアイアンヘッド、ブリジュラスとサーフゴーに打つ地震と積み技の龍の舞。

 テラスタルはスケショカイリューミラーやパオジアン、ハバタクカミ対面に強い鋼。

 特に普通の型だが、相手に雨選出を強く意識させるせいか、初手で大抵暴れてくれた。

 対面選出の際は、裏にテラスタルを切らなくても良いので、躊躇せず積極的にテラスタルを切っていた。

 

 

3.5 ハバタクカミ ブーストエナジー 鋼テラス

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■技構成

ムーンフォースシャドーボール、瞑想、痛み分け

■調整

143(100)-x-91(124)-175(156)-156(4)-188(128+)

どこかの調整をパクりましたが、忘れてしまいました。

■解説

通称「何やっても髪様」

 使えるようになったS 3以降、全てのシーズンでお世話になっている神ポケ。

 技構成はメインウェポンの2つと積み技の瞑想となにかと便利な痛み分け。

 テラスタルハッサムのバレパン半減かつ、受け構築に強く出れる鋼テラス。

 瞑想+痛み分けが偉すぎて、ほとんどの特殊ポケモンをかもれていた。またHPが半分でも残っていれば、HP満タンのカイリューに対しても、痛み分け+ムーンフォースで倒せる動きがめちゃくちゃ強かった。またパオジアンに対しても、不意打ちを透かして、襷を剥がす動きがめちゃくちゃ強かった。

 また受けループに対しても、ムーンフォースを24回打って、急所が当たれば勝ちのゲームができるので、分が悪くない勝負ができるのも強み。

 構築全体でチオンジェンやモロバレルがめちゃくちゃ重いので、挑発か身代わり採用も考えたが、上記の強みで勝てる試合の方が多いと考え、痛み分けで最後まで使い続けた。

 

 

 

3.6 イダイトウ 気合いの襷 ゴーストテラス

 

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

195-180(252+)-86(4)-x-95-130(252)

いじっぱりAS

■解説

通称「ラス1最強スイーパー」

 普通の襷イダイトウ。

 テラスタルは、構築単位で誘う草技と電気技を等倍にして火力も増強できるゴースト。

 特に高速移動が偉く、パオジアンの不意打ち択を一回で終わらせて上からアクジェを打つシーンが最終日だけでも5回はあった。

 テラスタルに依存せず、安定したスイーパーになれるのはやっぱりイダイトウにしかない強み。

 

4    選出パターン


ウーラオスとブリジュラスが通せる

ペリッパー ②ウーラオス ③ブリジュラス

雨が通しづらい

カイリュー ②ハバタクカミ ③イダイトウ

受け系統

①ハバタクカミ ②ブリジュラス ③イダイトウ

 

5. 苦手なポケモン

ドヒドイデ+ディンルー

きつい相手で1番多い並び。

ウーラオスドヒドイデで受けられて、ブリジュラスはディンルーで受けられる。何回かサイクルを繰り返してディンルーを削っていくしかないが、流石に先にウーラオスが消耗してしまう。

・チオンジェン

当たらないことを、対策としたくらい無理。幸い最後3日は対策がいきて当たらずに済んだ。ちなみにハトリーグの配信卓では、何もできない醜態を晒しました。笑

・ゴリランダー

最終日結構当たって、その度にボコボコにされていた。特に裏から来るグラスシード持ちがめちゃくちゃきつかった。

・ブリジュラス

 どんな型でも、結構きつかった。大抵初手に来るので、カイリューで可能な限り削ることが最善策だった。

モロバレル

 胞子の一貫が凄いので、絶対眠らされる。

・あくび ガチグマ

 あくびの一貫が凄いので、キツい。

 

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 本当に月末までは勝てなくて苦しいシーズンでしたが、仲間大会というきっかけを得て、なんとかギリギリ3桁には残れました。

 ここ半年くらいずっと同じような