ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S11 最終822位(R1963)】『熊'll be back』

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1 はじめに

 ポケモンSV S11において、最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。

 目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、先月の惨敗を少し巻き返せてほっとしています。

■最終結

TNぺんどーら 102勝76敗 R1963 最終822位 

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構築コンセプトは「珠 ノマテラ ガチグマで全員倒す」です。

 ほぼ全試合以下の動きです。

1 ガチグマで初手ノーマルテラスブラッドムーン

2 ガチグマが倒されそうなら、カイリューに引く

3 カイリューが起点回避しながら倒される

4 サーナイトトリックルーム→癒しの願いでガチグマ回復

5 ガチグマで残りをスイープ

 

2構築の組む経緯

 私のポケモン対戦のコンセプトは「相手の行動によらず、事前に決めておいた行動で勝つ」です。

 今までのSVでは、ハバタクカミ軸の対面的な積み展開構築で結果を残せていましたが、先月半年ぶりに最終3桁を達成できなかったため、新しい構築を考えることにしました。

 レギュEにおいて、1番魅力を感じたポケモンはトリルノーマルテラス暁ガチグマです。

 特性心眼と最強技のブラッドムーンによって、相手との択をほとんど発生することなく、一撃で倒すことができます。

 トリックルームの始動役としては、はじめにミミッキュを使いました。実際に使っていた構築が以下です。

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 初手にテラスのいらない初手要因で適当に対面的に戦った後に、ミミッキュで対面的に戦いながら、トリックルーム呪いで退場して、喉スプレーガチグマで残りをスイープするというパーティです。

 弱くはなかったものの、ミミッキュの呪いがうまく自主退場ができない点が難しく勝ちきれませんでした。

 また襷ウーラオスを最後に残す構築にも勝てなかったのが弱かったです。


 そこで、トリックルーム始動役として、即自主退場ができて、耐久もある程度あるポケモンを探しました。その中で選んだのは、オボンの実サーナイトです。ブリムオンと迷いましたが、総合耐久の高さとトレースによる4災、カイリューへの強さを重視して選びました。

 サーナイトは癒しの願いとミストバーストという2つの退場技を持つため、展開によって使い分けできます。

 癒しの願いを活かすのと襷のウーラオスに勝てるようにするために、ガチグマを最初に出して、その後トリックルームを貼って、回復させる構築にすることにしました。

 ガチグマがウーラオス等と対面した時の引先としてHBゴツメカイリューを採用しました。

 基本的には、上記3匹で戦います。

 

 ガチグマが完全に止められてしまうラッキー等の構築には、勝てなくなってしまうので、対の物理高火力エースとしてHA鉢巻水テラス連撃ウーラオスを採用しました。 

 またサーナイトトリックルームを展開できずにワンパンされてしまうイダイトウ入りに苦しめられたので、イダイトウに強く、雑な対面駒になる襷パオジアンを採用しました。

 最後に受け系統、対面選出の際の補完枠として、瞑想挑発ドレキのブーエナハバタクカミを採用しました。

 

 この構築を思いついたのが28日でしたが、そこからはノンストレスで一気に順位を上げることができました。

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 ガチグマ(暁の姿) 命の珠 ノーマルテラス

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■技構成

ブラットムーン、ハイパーボイス、大地の力、真空波

■調整

199(84)-x-140-205(252+)-107(174)-72

・C特化

・耐久 Hを10n-1にした上で耐久合計値を最大に

■解説

通称「カムバックする破壊熊」

 ノーマルテラス命の珠ブラッドムーンの火力が好きすぎて使い続けたエース。

 使う前は、命の珠ダメージによって自慢の耐久値が減るのが嫌だったが、攻撃回数が少ないために、あんまり気にならなかった。

 技構成はオーソドックスな4つ。

 耐久はH189にして特防に厚くした型も使っていたが、トリックルーム中の物理先制技を受ける機会が多く、物理にも厚くした。

 素早さはあえて下降補正をかけなかった。意図としては、初手で暴れる際に、ディンルー、ヘイラッシャ、キョジオーン等の上を取りたい点と、ガチグマミラーにおいて同速を避けたい点である。環境におけるガチグマはSをちょっと降った型と、トリックルーム構築やあくびをもつSに下降補正をかける型に二分化してると考えたので、展開によってトリックルームするかを使い分けていた。

 

 苦手な相手は、初手のコノヨザルと初手のガチグマミラーである。カイリュー引きも選択肢としてあるが、初手で数的有利を取れないディスアドが気になり、あまり引かなかった。

 

3.2 サーナイト オボンの実 ノーマルテラス

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■技構成

トリックルーム、ミストバースト、癒しの願い、アンコール

■調整

175-x-128(252+)-145-136(4)-?

■解説

 通称「偉すぎトリックルーマー」

 技構成はコンセプトのトリックルームと自主退場技のミストバーストと癒しの願い、相手の展開阻止が強いアンコール。

 HB特化にしているため、ほとんどの相手に行動できるが強かった。特に高火力お化けのパオジアン、イーユイに強いのが良い。

 またガチグマの唯一の弱点である格闘技を1/4に抑えられるので、相性補完としてもバッチリだった。

 持ち物は水流連打等の連続技に強いオボンの実。オボン以外に選択肢がないくらいに、オボンが活きまくっていた。

 テラスタイプはゴースト技を透かせるノーマル。ただ、ほとんどの試合で初手のガチグマにテラスタルを切ってしまうために、全く活きなかった。

 難しいのがアンコールのタイミング。トリックルームターンとうまく調整すると最強技になるが、計算が難しくて深夜帯はプレミの嵐だった。笑

 ハバタクカミの挑発が怖かったが、何故かシーズン通して一回も打たれなかった。

 

3.3 カイリュー ゴツゴツメット フェアリーテラスタル

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■技構成

エアスラッシュ、電磁波、アンコール、羽休め

■調整

197(244)-x-147(148+)-120-120-115(116)

先人の有名調整参考

■解説

通称「高級サンドバッグ」

 ガチグマが倒されそうな相手の全てのクッション。

 技構成は、格闘タイプに強く出るためのエアスラッシュ、相手の展開阻止のアンコール、回復技の羽休め、アンコールと相性の良い電磁波とした。

 正直電磁波がトリックルームとの相性が悪く、サーナイトやガチグマがトリル下で下を取ってしまうケースがあり、アンチシナジーだった。

 ただ、ガチグマが不慮に倒された際に、カイリューとしての最大値を出すときには良く役立っていたので、結局最後までこの技構成とした。

 テラスタイプは、カイリューのスケショ等を意識したフェアリーにしたが、こちらもほとんどテラスタルする機会なし。

 

 

3.4 連撃ウーラオス 拘りハチマキ 水テラス

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■技構成

水流連打 インファイト アクアジェット アイススピナー

■調整

207(252)-198(236+)-120-x-83(20)-117

・A 11nの最大値 

・H 16n-1になるため、ぶっぱ

・余りD

■解説

通称「物理の破壊熊」

 技構成はタイプ一致の高火力技2つと先制技のアクアジェットカイリューの打点かつグラスフィールドを破壊できるアイススピナー。

 基本的にガチグマと同じく初手でテラスタルして水流連打を打ち込む。

 展開によってはトリックルームと合わせたいのと、耐久が欲しかったので、Sは振らずに火力と耐久にのみ振った。

 初手の鉢巻水テラスは想定していない相手も多く、水流連打打つだけで終わる試合も良くあった。

 特に壁構築には必ず助手出しして暴れさせていた。

 また構築的にハッサムを重めに見せているので、ハッサム入りには、初手で対面させて、何もさせずにワンパンしていた。

 

 

3.5 パオジアン 気合の襷 ゴーストテラスタル

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■技構成

つらら落とし、不意打ち、聖なる剣、サイコファング

■調整

155-189(252+)-101(4)-x-85-187(252)

■解説

通称「なんだかんだ対面最強」

 対面選出する際のスイープ枠。

 技構成はタイプ一致のつらら落とし、不意打ちとミラーやガチグマに強い聖なる剣、ドヒドイデやウーラオスに強いサイコファング

 テラスタイプはカイリューの神速意識のゴースト。

 基本的に初手出しせずに裏から出すために、同速勝負が起きづらかったので、火力を特化にした。

 ほぼイダイトウピンポイントで採用したものの、技範囲を広げたおかげで腐ることが少なかった。

 

 

3.6 ハバタクカミ ブーストエナジー フェアリーテラス

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■技構成

ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発

■調整

159(228+)-x-117(252)-155-155-159(28)

HBほぼ特化

■解説

通称「痒いところに手が届くカミ」

 S3で使えるようになってから、全シーズンで型を変えながら使い続けているポケモン

 ドレインキッスと瞑想を組み合わせることで、ガチグマやハピナスなどにも打ち勝つことができる。

 テラスタイプはドレインキッスの火力を上げつつ、悪技を半減にできるフェアリー。

 初手出しするのではなく、後出しでイーユイやガチグマ等を起点にしながら、全抜きしていく。

 HBもめちゃめちゃ硬いため、最終日ウーラオスの水テラス水流連打を1耐えした時は、マジで震えた。

 受けループは、ドヒドイデのメンタルハーブやハピナスの電気玉or毒毒玉投げつけるがキツいので、うまくかわす必要あるため、結構きつめ。

 

4    選出パターン


基本は最大値の取れる以下の3匹

①ガチグマ ②カイリュー ③サーナイト

イダイトウ入りやウーラオスが刺さっている相手、壁構築

①ガチグマorウーラオス ②パオジアン ③ハバタクカミ

受け系

①ハバタクカミ ②ガチグマ ③カイリュー

 

5. 苦手なポケモン

・初手のコノヨザル

命懸けをケアするかどうかが難しい。

・瞑想ハバタクカミ

カイリューサーナイトでうまく瞑想をアンコールしても、基本選出が全員特殊のため、崩せない

6. 感想

 ここまで読んでいただきありがとうございました。基本選出が決まる試合は、あっという間に勝てる構築です。ただし、サーナイトとガチグマを見た瞬間、やることがばれる相手には、なかなかきつかったため、そこを乗り越えられるかが改善点です。まだまだ伸びしろのある構築だと思うので、ぜひ改良して使ってみてください。