1 はじめに
ポケモンSV S12において、最終3桁を達成したので、備忘録として、構築記事を書かせていただきます。
目標の最終200位以内とレート2000は届きませんでしたが、備忘録と思考の振り返りのために、残しておきます。
正直構築の完成度はめちゃくちゃ低いですが、伸び代がある構築だと思います。
■最終結果
TNぺんどーら 67勝40敗 R1916 最終984位
構築コンセプトは「相手のガチクレセ対策に合わせて、対戦中に通したいポケモンを決める」です。
ガチクレセは相手に読まれやすく対策ポケモンで封じられやすいという欠点がありますが、逆に相手の対策が読みやすく、それに合わせればイージーウィンも取れます。
ガチクレセのガチグマは再展開させるために、絶対に大事にするはずという相手の認識に対して、ガチグマを復活させることに拘らずに、ウーラオスやイダイトウを2体目のトリルエースとして展開させる動きが、相手の想定を崩せて強かったです。
2構築の組む経緯
基本は前期の構築の使用感がよかったので、それをベースにしています。前期のコンセプトは「初手ガチグマで暴れる→カイリューをクッション→サーナイトでトリル癒しの願い→またガチグマで暴れる」というものです。
【SV S11 最終822位(R1963)】『熊'll be back』
月半ばまではこの構築を使い続けて3桁中盤を維持していたものの、20日頃から急に勝てなくなり改善の必要を感じました。
主な構築の弱みは以下です。
①カイリュー・サーナイトが挑発に弱い、また瞑想等の基点にされ、ガチグマが通せない
③体力の少なくなったガチグマの前で、交代読みで積まれる
④初手にめっちゃ出てくる水ウーラオスからカイリューに引く行動がめちゃくちゃ弱い
⑤ガチグマが予想外の急所等で倒されるとほぼ負け確定
上記の課題をクリアするため、以下のように改善をしました。
▪️改善点1 サーナイトをメンハ持ちのクレセリアに変更:①②の対策
この変更により、挑発でトリルを防がれることがなくなりました。またサーフゴーやオーガポン等のきつかった相手を含める大体の相手に行動保証ができ、確実にトリルを展開できるようになりました。
▪️改善点2 パオジアンをチョッキイダイトウ♂に変更:①③⑤の対策
基本選出に入れていたカイリュー入りでは、ガチグマへの依存度が高く、ガチグマを大事にしすぎるあまり、後手後手に回る展開が多かったです。またサーナイト前でハバタクカミ等に瞑想積まれるだけでも、ガチグマが倒さずほぼ負けでした。そこで、ガチグマから最低限の引先にもなりつつ、トリルエースにもなりえるポケモンとしてチョッキイダイトウ♂を採用しました。最終日2日前に採用したのですが、イダイトウ♂を採用してから、一気に順位を上げることができ、今月のMVPです。チョッキを持つことで、ハバタクカミ、サーフゴー等にも無理矢理引くこともできます。
▪️改善点3 ガチグマの耐久調整をH振りに変更:④の対策
ガチグマをHに振りきることで、鉢巻以外のウーラオスのインファイトをだいたい耐えれるようにしました。これによって頻繁に発生する初手のガチグマーウーラオス対面での引先を作る必要がなくなりました。
▪️改善点4 ウーラオスのSを準速ガッサ抜きに:改善点2の弊害対策
パオジアンを抜いた影響で、キノガッサに弱すぎる構築になったので、ウーラオスの鉢巻テラス水流連打で倒せるようにしました。
2.2 基本的な試合中の主な動き
▪️基本選出 ガチグマ、クレセリア、イダイトウorウーラオス
初手でガチグマで1体倒す
→2体目を見て、ガチグマを通すかイダイトウorウーラオスを通すか決める
3 個別ポケモン解説
3.1 ガチグマ(暁の姿) シルクのスカーフ ノーマルテラス
■技構成
ブラットムーン、ハイパーボイス、大地の力、真空波
■調整
219(244)-x-142(12)-205(252+)-85-72
・C特化
■解説
通称「カムバックする破壊熊」
前期からの変更点は持ち物と耐久調整。
持ち物を変えたのは命の珠のダメージが痛すぎて対面性能が下がることが嫌だったため。サーフゴーやキョジオーンへの大地の力のダメージが減るのが弊害だったが、割り切った。
また耐久調整のおかげで、対物理性能が上がり、飛行テラバカイリュー等にも打ち勝てるようになった。またコノヨザルの命懸けでもHPが残るのも偉いポイント。
最終日はハバタクカミのムーンフォースで一度もCダウンを引かない自覚の塊だった。
3.2 クレセリア メンタルハーブ フェアリーテラス
■技構成
トリックルーム、電磁波、三日月の舞、冷凍ビーム
■調整
227(252)-x-176(236+)-95-142(20)-?
SはVのものしかいなかったため、妥協
■解説
通称「異常耐久トリックルーマー」
技構成はコンセプトのトリックルームと自主退場技の三日月の舞、カイリューへの打点となる冷凍ビーム、トリル展開が必要ない相手に対する電磁波。
HB特化にしているため、ほとんどの相手に行動できるが強かった。エナジーのハバタクカミに対しても、ムーンフォース+シャドーボールを耐えるので、後出し可能。
癖がないトリックルーム始動役としては無難な活躍ができた。
3.3 イダイトウ♂ とつげきチョッキ フェアリーテラスタル
■技構成
ウェーブタックル、アクアジェット、お墓参り、テラバースト
■調整
203(60)-176(220+)-113(224)-x-96(4)-98
C4振りのハバタクカミのムーンフォース+シャドーボール 79-94%
C116振りまで確定耐え
陽気252振りパオジアンの不意打ち確定耐え
■特性:適応力
■解説
通称「高火力・高耐久の便利屋」
最終日直前に思いついた構築のラストピース。トリルエースとしても使うために、Sに振る必要がないために、とつげきチョッキと合わせて、耐久が非常に高い。
悪ウーラオス、トドロクツキ、パオジアンが舐めてくるので、それに対して、相性関係を逆転できるようにフェアリーテラスとして。攻め守りともにガチグマと補完がよく、本当に使いやすかった。
トリルエース、ハバタクカミ・水ウーラオスへのクッション、対面選出した際のスイーパーと一人で3役をこなすため、選出した際に腐りづらく、本当に強かった。
3.4 カイリュー ゴツゴツメット フェアリーテラスタル
■技構成
エアスラッシュ、電磁波、アンコール、羽休め
■調整
197(244)-x-147(148+)-120-120-115(116)
先人の有名調整参考
■解説
通称「高級サンドバッグ」
先月と全く同じ調整で使用。ゴリランダー、テツノカイナ、オオニューラ等のウーラオス、イダイトウがキツめな相手には受け先。
先月からは選出率がぐっと減ったが、任された役割はしっかりこなしていた。
3.5 連撃ウーラオス 拘りハチマキ 水テラス
■技構成
■調整
203(220)-198(236+)-120-x-80-123(52)
・A 11nの最大値
・S 準速ガッサ抜き抜き
・H余り
■解説
通称「物理の破壊熊」
技構成はタイプ一致の高火力技2つと先制技のアクアジェット、カイリューの打点かつグラスフィールドを破壊できるアイススピナー。
キノガッサやイーユイを初手で呼ぶので、それに合わせる初手役。
今月もテラス水流連打打ってるだけで終わる試合も多々あった。
3.6 ハバタクカミ ブーストエナジー フェアリーテラス
■技構成
ドレインキッス、シャドーボール、瞑想、挑発
■調整
159(228+)-x-117(252)-155-155-159(28)
HBほぼ特化
■解説
通称「痒いところに手が届くカミ」
S3で使えるようになってから、全シーズンで型を変えながら使い続けているポケモン。
ドレインキッスと瞑想を組み合わせることで、ガチグマやハピナスなどにも打ち勝つことができる。
テラスタイプはドレインキッスの火力を上げつつ、悪技を半減にできるフェアリー。
初手出しするのではなく、後出しでイーユイやガチグマ等を起点にしながら、全抜きしていく。
HBもめちゃめちゃ硬いため、最終日ウーラオスの水テラス水流連打を1耐えした時は、マジで震えた。
4 選出パターン
基本選出 トリル
①ガチグマ ②クレセリア ③イダイトウ
イダイトウが刺さらない場合
カイリューが必要な場合
イーユイ+受け
①ウーラオス ②ガチグマ ③+α
対面的に勝てそうな場合
①ウーラオス ②ハバタクカミ ③イダイトウ
5. 苦手なポケモン
・初手の鉢巻ウーラオス
ガチグマがテラスしてワンパンされる。ここの対策を考えたら選出が成り立たないので、なんとか鉢巻を見極める必要あり
・剣舞珠電気テラスパオジアン
どっかで積まれるとおしまい。
6. 感想
ここまで読んでいただきありがとうございました。普通のガチクレセだと対策をしっかりしてる相手にはなすすべなく負けることが多い中で、ある程度抗える構築にはできました。ただ本当にある程度であり、まだまだ構築の完成度は低いので、12月は完成度を上げていきたいと思います。