ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S6最終570位(R1932) レッカキョジから始める髪展開】

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1 はじめに

 ポケモンSVのS6で最終570位を達成したため、備忘録として構築記事を書かせていただきます。

TN あず 最終570位 レート1932

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構築のコンセプトは「交換ボタン・読みあい・禁止!ハバタクカミで起点をつくって、裏で積んで全抜き」です。

 選出パターンは、3パターンから選ぶのみで、試合がはじまってからは決まった行動をして、自分の構築のやりたいことを相手に押し付けます。基本的に積みエースまで万全の状態で繋がれば、ほぼ勝てます。

 

 また、積みエースに「身代わり」を採用することで、テラスタルしてきそうなタイミングでの相手のテラスタルの確認ができて、テラス択のじゃんけんを減らしていました。

 

 私が構築を組む際に、相手のケアできない型をかならず1匹採用します。試合前の相手の試合プランを崩すためです。今回は「HA特化 レッドカード 頑丈キョジオーン」です。前期結果を残した方がいたため、使ってみたら、自分の構築にはまりすぎて、レートを一気に上げる立役者となりました。

 

2構築の組み方

 S5では、鉢巻パオジアンを軸として組んでいたが、結果を残した人が多く、メタの対象となっていたため、一から構築を組み始めた。

 テラス択や相手との読み合い、サイクル等が下手くそなので、読み合いが発生せずに上から自分のしたいことを押し付ける、素早さを上げる積み構築を使うことにした。

 積みエースとしては、まず加速バトンコノヨザルを採用した。自分が S3で使い続けたこともあり、一回場を整えたら、ほとんどのポケモンを3タテする制圧力がある。

 もちろん加速バトン役としたはエスパトラを採用。 S1〜4で使い続けたこともあり、かなり信頼しているポケモンである。

 コノヨザルが突破できないヘイラッシャ、バトン展開を阻害するディンルー等に強い積みエースとして、 S3で FFのゆぽんさん達が使っていた電気テラスのセグレイブを採用した。

 積みエースが積むための起点作りポケモ

ンとしては、甘えるマジフレハバタクカミとした。物理、特殊のあらゆる相手にデバフをかけることができるので、どんな構築にも必ず選出した。

 ハバタクカミ、セグレイブ展開をする際の初手置きポケモンとしては、毒菱襷マスカーニャを採用した。毒菱はハバタクカミのデバフとも相性が良く、毒菱一点読みされることもなく、カバルドンのあくび展開も挑発で阻害することができる。

 最後にマスカーニャが刺さらない構築に対して、雑に仕事が出るポケモンとして、頑丈レッドカードキョジオーンを採用した。最終日3日前まではくエスパトラのバトン先としてに、実況者のバンビーさんの動画で見て、とりあえず使ってみようと思って採用したが、キョジオーンを入れた瞬間順位が嘘のように上がっていき、最後の方はほぼ初手置きしていた。

 

3 個別ポケモン解説

3.1キョジオーン レッドカード f:id:Penpenpendlar:20230601204954j:image
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・調整

H 252 A 252+  D4  S下降補正

・塩漬けのダメージ計算

無振りイーユイ 60-70%

無振りパオジアン 50-59%

無振りテツノツツミ 43-51%

 

・解説

 月末に一気にレート上げに貢献した影のMVPポケモン

 技構成はメインウェポンの塩漬けと対策枠でよく出てくるサーフゴーに強い地震、暇な時に打つステロと起点回避になる大爆発。

 火力特化にすることで、イーユイ、パオジアン、テツノツツミ等には結構な負荷をかけられる。また無振りキョジオーンの塩漬けを身代わり耐え調整している相手にも、想定を崩していける。

 キョジオーンやヘイラッシャの下からレッドカードを発動できるように、Sに下降補正をかけている。個体値はVとなっているが、ただ時間がなく、昔の個体を流用しただけ。

 テラスは格闘をすかせるゴーストにしたが一回もしていないので、なんでもよし。

 使い方としては、コノヨザル、ディンルー、カバルドン等のステロ巻き以外には、相手が誰が出てこようが、ひたすら塩漬けを連打する。 

 相手が攻撃してくると、レッドカードで相手の裏にランダムで塩漬け+定数ダメージを与えることができる。

 強い点としては、相手の試合プランを一気にぐちゃぐちゃにできることである。例えば、イーユイやパオジアンやテツノツツミを大事にして高火力を押し付けようと考えている相手に対して、レッドカードで場に強制的に出すことで、塩漬け+定数ダメージ2回与え、ほぼ瀕死まで追い込むことができる。ヘイラッシャやマリルリ等の水タイプやハッサム、サーフゴー等の鋼タイプには、相手が交代しないと定数ダメージだけで半分以上削れる。

 もちろんレッドカードで誰が出てくるかわからないので、運ゲー要素も強く安定しないように思われるかもしれないが、どんな構築に対しても誰かしらに塩漬けが入れられるだけで、仕事としては、十分である。

 大事なことは、余裕のある有利対面でも塩漬けを連打すること。テツノドクガやイーユイ等の有利対面でも相手はとりあえず突っ張ってくる人も結構いる。その中でステロを撒いてしまうと、仕事はだいぶ少なくなってしまう。このキョジオーンの強みは、相手の意図しない裏のポケモンにおおきな削りを入れることであるため、我慢して塩漬けを連打するよう心がけた。

 またH振りだけでも、最低限の耐久はあるため、相手の初手ポケモンの型判別ができるのも強み。特にカイリューの鉢巻判別、イーユイの眼鏡判別できるだけで、セグレイブがどの程度積めば良いかの目安となる。

 弱い点としては、パオジアンとイーユイの怯みで何もできずに瀕死になってしまう可能性がある点とチオンジェンの宿木の種である。特にチオンジェンがいると、塩漬けの定数ダメージが宿木の回復で相殺されてしまうために、チオンジェン入りには選出を避けていた。

 

3.2 ハバタクカミ ブーストエナジーf:id:Penpenpendlar:20230601211051j:image
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・調整

H 228 B 196+ C 36 D4 S44

・解説

  S6の1ヶ月間で本当に選出率100%の過労ポケモン

 強化アイテムのないハッサムのバレパンを耐えられるまでHBに振り、余りをCと Sに振り分けた。

 技構成はメインウェポンのムーンフォースと特殊相手のデバフのマジカルフレイム、物理のデバフの甘える、クエスパトラの身代わりと相性が良く、暇な時にうつ電磁波とした。

 HBにがっつり振っているため、パオジアン等の高火力物理アタッカー相手にも仕事ができる。

 電磁波の枠は、痛み分け、置き土産、挑発等も考慮に上がったが、イーユイやパオジアンの超高火力アタッカーに上から殴られると、クエスパトラが一瞬でやられるので、今回の構築は電磁波とした。

 この構築は本当にカミの起点作りに依存しているので、ドオーとアーマーガア等の全く仕事ができない相手がいると、構築自体が機能することができないため、負けに直結する。

 

3.3 セグレイブ イカサマダイス

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・調整 

H 4  A 252+   S 252  

・解説 

 S6のMVP。最後の3日間で、1匹で3タテする試合ばっかりで本当に頼りになるポケモンだった。

 技構成はイカサマダイス込みで威力が保証されるつららばり、ヘイラッシャ、アーマーガアに強い電気テラバースト、積み技の龍の舞、ヘイラッシャのあくび対策の身代わり。

 特に身代わりが偉すぎて、身代わりがないと負けていたという試合は数えきれない。パオジアンの不意打ち透かしや、相手のテラスタルの様子見等、本当に必須の技だった。

 辛い点としては、相手のラス1のカイリューである。マルスケの残ったノーマルテラスカイリューつららばりで倒すためには、2回龍の舞する必要があるが、ノーマルテラス神速を耐えるHPを残しながら、2回龍の舞することができずに、カイリューに負けてしまうことが多かった。

 また相手にエナジーテツノツツミがいる時にも注意が必要。龍の舞のタイミングで出されると負け確定するため、強気の電気テラバーストを押した方が良い場面もある。

 

3.4 マスカーニャ 気合いの襷

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・調整

A 252 B 4 S252+

・解説

セグレイブを通せそうな構築の初手置きポケモン。特に毒菱の刺さりがすごかったり、チオンジェンやラウドボーンのいる構築には、出していった。

 特性はタイプ一致技しか打たないために、深緑。深緑トラックフラワーの火力はなかなか高く悪くなかった。

 挑発でカバルドンやディンルーの展開を阻止したり、器用なポケモンだったが、ドクガやドオー等の毒タイプがいると、なかなか出せずに、選出率はだいぶ低かった。

 

3.5 クエスパトラ ウイの実

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・調整

H164 B236+ S108

1加速でテツノツツミ抜き

H 16n-1

B  11n

・解説

 ポケモンSV始まってから、ほとんどのシーズンで採用しているほぼ相棒枠。

 4災の影響で、だいぶ数を減らしたが、ディンルーさえいなければ、まだまだ現役でやれるポケモン

 技構成は、自分でも相手を倒していけるルミナコリジョン、加速ターンを稼ぎつつ麻痺待ちも出来る身代わり、特殊相手に詰ませる瞑想、コノヨザルに繋ぐバトンタッチ。

 ハバタクカミの電磁波後に、身代わりをして、積んでいく動きが強かった。

 テラスタルタイプは、ミミッキュに対して強く出れるノーマル。バトン先のコノヨザルとゴースト弱点が一貫してるために、ノーマル一択だった。

 相手のパーティのディンルー、カバルドンを見ると、吹き飛ばしでなにもできないので、選出はそこまでできなかった。

 

3.6 コノヨザル 食べ残し

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・調整 

H 190  A 4  B252+ D 4 S60

HP食べ残し効率最高

・解説

エスパトラのバトン先として最強のエースポケモン

 HBにがっつり振っているので、パオジアンにも殴り勝てる。

 テラスタルは鬼火無効、フェアリー半減となる炎とした。毒菱が痛いので、毒でも全然良い。

 特性は威嚇や追加効果で発動機会の多い負けん気とした。やる気も強いが、挑発があるため、なんとかなることの方が多い。

 加速バトンした後は、ヘイラッシャ以外のどんな相手でも3タテができる最強のポケモン

 サーフゴーのスカーフトリックなど一部の動きに弱いので、そこそこ練度が必要。

 

4    選出パターン

・キョジオーン→ハバタクカミ→セグレイブ

基本の選出。迷ったらこの3匹。どんな相手にも必ず勝つ確率を見出せる。

・ハバタクカミ→クエスパトラ→コノヨザル

 ディンルー、ヘイラッシャ、カバルドンがいない構築で、コノヨザルで全抜きできそうなら、まず優先でこの選出。

・マスカーニャ→ハバタクカミ→セグレイブ

毒菱が刺さっていて、かつセグレイブで全抜きできそうな相手に対しての選出。

 

5. 苦手なポケモン

・ドオー

1番きついポケモン。ハバタクカミがまったく仕事ができない。また蓄えるや鈍いで積まれると裏でも全く勝てなくなる。

 

・アーマーガア

ハバタクカミが仕事をできないポケモン。ハバタクカミ対面で鉄壁で積まれると裏でも厳しい。

 

カイリュー

セグレイブでの積み展開のストッパー。神速の火力高すぎ。

 

エナジーテツノツツミ

素早さが高すぎて、こっちが素早さを上げきれていないと、負け確定する。

 

6. 感想

 S5の構築記事の感想では、来月はランクマをお休みすると言っていたのに、なんだかんだ最後の1週間は結局やってしまいました。

 仲間大会に多く参加するなかで、クエスパトラ→コノヨザルの構築の楽しさ強さを再確認して、それを現環境で試したくなったからが主な要因だと思います。

 またFFのおすかるさん達が必死に目標に向かって戦っているのに感銘を受けたのも要因です。

 今月の構築は自分の好みである、相手依存にならない、自分のやりたいことを通す構築で戦えたので、良い構築ができたら、また潜ろうと思います。

 

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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