ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

【SV S9 最終238位(R2014)】『ガカガSP』 対面からの積みエース

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1 はじめに

 ポケモンSVのS9で最終237位レート2014を達成したため、備忘録として構築記事を書かせていただきます。

■最終結果 

94勝57敗 最終238位 レート2014 SV最高順位更新!!!

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 今月は月初からこの構築を使い続けて、安定した勝率で進めることができました。ポケモンの交換をせずに、事前に決めた行動を直線的に行う構築のため、初心者の方でも使いやすい構築となっていると思います。

   もう一つのROMも2014までは行きましたが、その後1950まで溶かしてしまいました。

 

 今月のテーマも今までと変わらず、「交代ボタン禁止。積んで上から破壊して、テラス択回避」です。

 構築名の『ガカガSP』は

ッサ、ミ、モスの基本選出の頭文字と

セグレイブのSポケモンカイリューミミッキュ)のPです。笑

 

2構築の組み方


2.1 基本的な考え 

 

 基本コンセプトとしては、「"①初手置き安定ポケモン→②スイープもできる起点作り→素早さを上げる積みエース" と交換ボタンを使わずに直線的な積み展開をする」です。

 

 以下の理由から、ポケモンのプレイングが難しくて勝てないと思っている人には、素早さ上昇の積み展開が1番手っ取り早く勝てると考えています。私もポケモンのプレイングが苦手すぎて、対面構築やサイクル構築を使っても全く勝てません。積み構築が良い理由は以下です。

・やることが全試合同じなので、プレイングミスが出なく、ノーストレス

・同じサイクル構築だと、強い人には絶対勝てない

・サイクル構築、対面構築だとテラスタル択のじゃんけんが多少発生し、勝率が安定しない

・今の強い天然ポケモンや上からアンコールするポケモンが多い環境だと、1匹で全抜きは難しいので、ある程度展開しながら場作りした方が強い

・積みポケモンに身代わりor回復技を入れることで、相手のテラスを見れることでテラス択回避可能

 

 ポケモン勝てなくて苦しんでいる方には、とりあえず積み展開構築をオススメします。

 構築を作れさえすれば、ストレスなく対戦できるので、対戦数を稼ぎやすくレートを稼ぎやすいです。

 

2.2 構築の経緯

 基本はS3のゆぽんさんの構築がめちゃくちゃ使いやすく再現性が高いので、この構築をベースとしています。

<【SVシングルS3 最終434位 2050】パトーラいつもありがとう!|ゆぽん (note.com)>

 構築としては、以下の3つの役割から構成されます。

①対面性の高い初手置きポケモン

②2手目のスイープもできて、起点作りポケモン

③ラストsをあげて全抜きする積みエース

 まず一番大事なのは②の起点作りポケモンです。必要な要素は以下だと考えています。

・テラスタルを切らなくても、どんな相手にも裏の積みの起点作りができる

・相手の積みの起点にならない。

・ある程度のスイープ性能

 レギュB,Cのときは、甘えるマジフレハバタクカミがほぼすべての構築に選出できて、完璧なポケモンでした。しかしヒードランいう全く仕事ができないポケモンが現れたことで、S8では諦めていました。しかしヒードランの採用率がそこまで高くないために、このポケモンを1体目の起点作りポケモンとして採用しました。

 

 マジフレ甘えるハバタクカミの仕事があまりできない相手として、ヒードランとAダウンを無視するウーラオスがいます。この2体に仕事ができる②起点作りポケモンとして、鬼火光の壁ミミッキュを採用しました。化けの皮での行動保証と呪いによる定数ダメージが非常に偉かったです。

 

 次に壁下の③積みエースとして、フェアリーテラバーストウルガモスを選びました。積み構築の天敵であるブーエナテツノツツミのアンコールに対しても強い点を評価しての採用です。いわゆる使用率TOP6全員に強めであり、基本的にはウルガモスをエースとしました。

 

 ウルガモスがきついポケモンとしては、ミミッキュ・キョジオーン・ヒードラン、ドオー、ヘイラッシャ等がいます。それらのポケモンに強い物理ポケモンとして、龍舞・身代わりのダイス持ち電気セグレイブを採用しました。ミミッキュが出てくる前に龍舞を積むことで、トリルを貼らせずに裏まで貫くことができます。

 

 次に①初手置きポケモンをいろいろ探しました。初手置きポケモンとしては求める条件は以下です。

・テラスタルを切らないでも、ほぼすべてのポケモンに仕事ができる

・相手の積みの起点にならない。

・相手のテラスタルを切らせやすい

 上記を満たすポケモンとして、襷フルアタキノガッサを採用しました。テクニシャンのおかげで全ての技の威力が高く、技範囲が広いおかげで、ほとんど全ての構築に初手出しすることができました。また胞子を警戒して草テラスを誘うことで、裏のセグレイブの氷技やウルガモスの炎技を通りやすくすることができます。

 

 この5体だと、ラウドボーンを全く崩さない点と、毒菱に弱い点、受けループもきつい点が弱みとしてありました。それらをなんとかするポケモンとして、身代わりアンコール龍の舞カイリューを採用しました。受け気質の構築を身代わりアンコールから崩すことができます。

 

 

3 個別ポケモン解説

 

3.1 キノガッサ 気合いの襷 ゴーストテラス



■調整

H135-200(252+)-101(4)-x-80-122(252)

ASブッパ A特化

■技構成

タネマシンガン、マッハパンチ、地ならし、岩石封じ

■特性:テクニシャン

■強み

・面倒くさいディンルーを初手に出させない圧力

・胞子ケアの行動を相手に無駄にさせる(草テラス、挑発、身代わりetc)

・全試合初手だしできる

・パオジアンにもなにかしら行動できる

■弱み

・鉢巻ドラパルトにワンパンされる

・岩石封じの命中率

■解説

通称『胞子ケアしてください』

 ほぼ全試合選出の初手置きポケモンキノガッサがいるだけで、初手のディンルーが全く来なくなる等選出の圧力も凄かった。

 テラスタルは神速を透かせるゴースト。ただし本当に一回もテラスタルを切らなかった。

  技選択は目の前の相手ではなく、相手の裏を見て打つ必要がある。ある程度の上位帯まで来ると、初手のキノガッサの処理ルートは必ず決めている。例えばスカーフウーラオスの蜻蛉返りから、サーフゴーで着地して胞子を透かすとか草テラスヒードランマグマストームで襷を貫通しながら、何もさせない等である。キノガッサを使い続けていると、構築と初手のポケモンを見れば、大体処理ルートがわかるようになるようになるので、それに合わせた技選択をすることで、最大限力を発揮できる。

 今までのS7で同系統の構築で組んだ時は、初手置き要因を3匹用意して、そこから選ぶようにしていたが、キノガッサの役割の広さから初手置き要因が1匹で済み、構築としての汎用性を上げられたことにつながったと思う。


3.2 ハバタクカミ ブーストエナジー 水テラス


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■調整

H131(4)-x-103(220)-180(196)-156(4)-182(84+)

ブーストエナジーでS上げ、Bほぼブッパ

■技構成

ムーンフォース マジカルフレイム 甘える 痛み分け

■強み

・起点作りできる相手の範囲が広い

・起点作りだけでなく、全抜きも可能

・マジフレが警戒されない

■弱み

・ウーラオスがきつい(選出しざるを得ない試合もある)

・相手の瞑想ハバタクカミ

■解説

通称『デバフの神』

 起点作りポケモン

 甘えるで対物理相手にデバフし、マジフレで対特殊相手にデバフし、痛み分けで場持ちしながら、隙を見て相手を倒していくポケモン

 テラスタルは水ウーラオス意識で水としたが、結局テラスしてもあまり解決にならないので、テラスタルは1試合も切っていない。

 マジフレ採用自体が環境から減っていた影響で、警戒されることも少なく、ほぼ全ハッサムが何もしないで飛んで行った。(笑)一応鉢巻でなければば、バレパンも大体耐えるので合法としている。(裏のエースもハッサムを全員起点にできるので倒されても試合には勝てる)

 レギュCのヒードラン・ウーラオスの出現によって、この方のハバタクカミを諦めていたものの、実際に試しに使ってみると、強すぎてあっという間に3桁まで連れてきてくれた。特にカイリューに全く困らなくなるのが偉すぎる。

 使う際で一番困るのが、相手のブーストエナジーのハバタクカミである。瞑想型だと起点にされる(身代わりもっていると最悪)し、現環境最速が多すぎてきつかった。積みエース3体も瞑想ハバタクカミが得意ではないため、構築としては改善する必要がある。

 

 

3.3 ミミッキュ 呪いのお札 水テラスタル

 

■調整 

 H159(228)-A156(252+)-B104(3)-x-D125-S116

A:特化 H:16n-1の最大 B:余り

■技構成

影うち、鬼火、光の壁、呪い

■強み

・ハバタクカミが苦手な相手に強め

・相手の想定外の耐久で崩せる(パオジアンのつらら耐え)

・どんな相手にも最低限呪いダメージ2回分(HPの半分)を削れる

■弱み

・パオジアンの怯み

・鬼火の命中率

■解説 

通称『困ったときのミミ』

 起点作りポケモン

 ヒードラン・ウーラオスあたりに仕事をできつつ、キノガッサが倒せなかったポケモンを先制技で倒しきれる性能をみて採用。

 技構成は先制技の影うちと物理相手の鬼火、特殊相手の光の壁、起点にならずに定数ダメで削れる呪いとした。

 テラスタルは化けの皮を貫通してくる水流連打とつらら針を半減する水。

 持ち物は影うちのリーチが欲しかったために、呪いのお札としたが、ウーラオスやパオジアン意識でゴツゴツメットもありだった。

 調整も影うちのリーチを伸ばすためにA特化にしたが、耐久にがっつり降ってもよい。主に呪いが効かないサーフゴーに起点にされてしまうのを嫌って、火力も最大限だせる調整としている。

 呪いと裏のエースの身代わりの相性も良く呪いという技が最強だった。

 

 

 

3.4 ウルガモス オボンの実 フェアリーテラス

■調整

H182(172)-x-B103(142)-C156(4)-D126(4)-S158(188+)

S:最速霊獣ランドロス抜き

H:ステロダメでオボンの実を食べれるよう偶数

■技構成

炎の舞 テラバースト 蝶の舞 朝の陽ざし

■特性:炎の体

■強み

・使用率Top6に全体的に強い

・テツノツツミに強い

カイリュー、ウーラオスの攻撃に火傷のリスクを付けられる

■弱み

・Sに割きすぎて、物理耐久が低い

・炎タイプに打点がない(不意の炎テラスが特にきつい)

 

■解説

通称『Big6全員倒すマン』

 基本的な積みエース。使用率Top6の構築が多く、それらに対して、全抜きする動きが基本にできていた。

 テラスタルカイリューに強く出るためのフェアリー。水テラスとも迷ったが、基本的には全試合出したいので、カイリュー入りに選出をできるためにフェアリーとした。

 持ち物はオボンの実。ステロがきつすぎるために、ステロを撒かれても、被害を最小限にしつつ、ステロを撒かれない試合でも活きるためである。

 月末は使用率Top6体並べただけの構築が多く、その相手を簡単に全抜きできるスペックが素晴らしかった。

 

 

3.5 セグレイブ イカサマダイス 電気テラスタル


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■調整 

 H191-A216(252+)-B121(4)-x-D106-S116(252)

S:+1で最速テツノツツミ抜き

■技構成

つらら針、テラバースト、龍の舞、身代わり

■特性:熱交換

■強み

・一度龍の舞すれば、技範囲も含めて3タテできる試合が多数

・相手の積みストッパーのミミッキュ、襷枠に強い

・テラスして電磁波を透かす動きが強い

・流行りの電磁波エアスラカイリューに滅法強い(アンコールは警戒)

・身代わりによって、キョジオーン、チオンジェン辺りを起点に3タテできる

・物理ストッパーのヘイラッシャもテラスされなければ、身代わりを絡めて突破できる

■弱み

・テツノツツミがいる場合の龍の舞のタイミング(そもそもテツノツツミ入りには出しづらい)

・パオジアンに強くない

・あまえるハバタクカミに強くない

■解説 

通称『最強物理積み怪獣』

 S1,6,7,8から引き続き採用の物理積みエース。技構成含めて変更したいと思ったことが一回もない。

 テラスタルの電気は、ヘイラッシャ・アーマーガアでも止まらないようにするため。全般的に水テラスするポケモンも多く、それらの相手の打点としても強い。

 身代わりを入れることで、チオンジェン、ヘイラッシャ、キョジオーンに対して強く出れる。むしろ身代わりがないとヘイラッシャ入りに出せなくなってしまうので、ほぼ必須級。

 身代わりを入れても、電気・氷の技範囲で殴るのに困らないのが、1番の強みである。

 持ち物は、つららばりの火力を増強できるイカサマダイス。耐久を削ることなく、安定した火力が出せるので、エースとしての安定感を増すためにはMust。

 積みストッパーであるミミッキュに対しても、つららばりで強く出れるのも良い点。

 セグレイブもクエスパトラと同様SV始まって以来、ほとんどのシーズンで使っているが、いつも安定した活躍をしてくれて、頭が上がらない。

 

3.6 カイリュー 食べ残し 飛行テラス

■調整

 H193(212)-170(4+)-B141(204)-x-D121(4)-S111(88)

■技構成

テラバースト 身代わり アンコール ボディプレス

■特性:マルチスケイル

■強み

ドヒドチオン等の刺さる相手には一体で試合を終わらせるパワー。

・受け気味の構築だと、食べ残しで体力が減らない

・毒菱に強い

・身代わり、龍の舞まで見せたあとのアンコールはケアされずらい

■弱み

・純正受けループ相手は、初手からヘイラッシャとのTOD(私がT

・チオンジェンはS振ってると負ける

・テツノツツミとパオジアン入りには、ほぼ出せない

■解説

通称『受け系破壊専用ムーミン

 積みエース兼受け対策。受けループだけでなく、受け2+攻め1みたいな構築が役割対象。

 技構成は飛行テラバは確定で、身代わり、アンコール、龍の舞、羽休めから3つを選択。元々は龍の舞ではなく羽休めにして、嘴を持たせていたが、残飯を持たせることで羽休めはいらないことに気づいた。

 ステロや氷高火力に弱いため、選出率自体はかなり低めになってしまったが、選出した試合の勝率は8割以上あり、

 

 

4    選出パターン


考えることは、誰を起点作りにするかと、誰をエースにするかの2点のみ

■起点作りの選び方

ヒードラン・ウーラオス・テツノドクダがいない→ハバタクカミ

ヒードラン入り→ミミッキュ

・それ以外→ケースバイケース

■エースの選び方

・キョジオーン、チオンジェン、ヘイラッシャ、ドオーがいる→セグレイブ

・ラウドボーンや受け系→カイリュー

・それ以外→ウルガモス

 

 

5. 苦手なポケモン

絶対無理なポケモンはいないです。
・襷パオジアン

絶対に1.5体もってかれる。ただしそれでも勝てる立ち回りをできるようにしているつもり

 

・瞑想 ハバタクカミ

ミミッキュでなんとかできるが、ハバタクカミを選出しているときつめ。

 

・呪いキョジオーン

ゴーストテラス呪いが無理。

 

6. 感想

 先月の構築の完成度が低すぎて気合いで3桁まで上げたので、今月は良い構築ができたと思います。

 勝率も安定していて、どんな構築にもワンチャン勝てる可能性のある構築になっています。

 最終日は2ROM2015まで上げることができて、一瞬最終2桁の尻尾が見えた気がしましたが、さすがにそこまでの実力はないことを痛感しました。

 次の目標は最終2桁しかないので、子育て・仕事が落ち着いてかつ良い構築ができたシーズンには本気で挑みたいと思います。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました。

 質問やアドバイス等ありましたら、X(旧ツイッター)の@PenpenpendlerのDMまでお願いします。

 

7 番外編 今月の没構築

7.1 ドヒドディンルー偽装

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先月の最終4位のドヒドディンルーを並び性別ともにコピーした構築。ディンルーをA特化鉢巻で採用。相手を油断させたうえで、想定外の火力を初手から押し付ける。ただし、初手の襷ポケモン相手にアドがあんまり取れず、後手後手に回るため没。もっとサイクルに寄せた方が強い。

7.2 ガチ追い風構築

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バンビーさんの動画を見て、めちゃめちゃ楽しそうだと思い、真似をしてみた。初手追い風で退場した後、鉢巻水テラス水流連打を上からたたきこんで、1-2体持っていき、その後追い風を再展開して残りをスイープするというコンセプト。勝てる試合は気持ちよかったが、はまらないと一瞬で負ける。