ペンドラー・バトン 数奇なるポケ日誌

ポケモンの対戦まとめです。

緋翠杯3大将戦 最終2位 

 

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1 はじめに

 全く記事を書く気はありませんでしたが、結果を残せて気分が良いので、備忘録として書きます。

 結果は10勝2敗でレート1613の2位でした。

 最初の2戦をロクブラ外しで落としたものの、その後は安定した戦いで10連勝出来ました。おそらくこの環境は今後あまりないので、参考にならないですが、超特殊ルールでの安定した勝ち方の参考になると、嬉しいです。

 簡単にいえば、上から火力の高くて一貫性が高い技で殴るのみ!です。

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2.方針

①トップメタとじゃんけんにならないタイプ

 :ミラーだと同速等で勝率が安定しない

②高い素早さから、上から殴る

③使用禁止ポケモンが強いタイプは切る

ダイマするポケモンを固定する

 :プレイングのブレをなくす

⑤2つのタイプの受けの相性補完は無視

⑥完全対面構築。サイクルはしない

⑦命中安定技。ダイマしないポケモンは特に

 :仲間大会は一敗が命取り

⑧不利タイプでも相手に見えにくい勝ち筋を残すために、弱点保険ダイマ要員をつくる

 

3. 環境考察

 練習会では以下の2つのタイプは2/3くらいの人が入れている。

•鋼 •水

 そのため、この2つを使うと同じタイプのじゃんけんや同速が多発するため使わずに、絶対勝てるタイプにする。

 また今回TOP10使用禁止となっている。特に影響が大きいのが、ミミッキュの禁止である。普段のタイプ統一ではミミッキュが強すぎるために、ゴーストとフェアリーが多いが、練習会でもほとんど採用されていなかったので、ある程度切っても良い。特にドラパルトもいないため、ゴーストはほぼ切っても良い。

 またランドロスの使用禁止も大きい。飛行タイプで、地面の一貫を切りにくいため、普段強い飛行タイプも少し弱くなっている。

 

4.タイプの決め方

 鋼に絶対勝てるタイプとして、格闘をまず決定した。襷等がなければバシャーモ一体で絶対勝てる。炎とも迷ったが、格闘の方が全体的に素早さの早いポケモンが多く技範囲が広いポケモンが多いので、不利なタイプにも戦える。格闘は普段のタイプ統一では、一貫性が良くないが、今回フェアリー、ゴーストが少ないために、一貫しやすい。また練習会では格闘統一が少なかったので、ある程度対策が薄いと思われる。

 次に水タイプに絶対勝てるタイプとして電気タイプを決定した。特に今回強い地面タイプが、ガマゲロゲドリュウズマンムーガブリアスに限定されるために、レジエレキの一貫が非常に通しやすい。ドリュウズ以外の地面にはパッチルドンかカプコケコ で勝てるのも強み。また格闘が弱いよりの飛行に対して、ほぼ勝てるという点でも良い。水地面に対しても、草技持ちを入れるだけで、勝てるので、水に対しては安定する。

 

5.構築の組み方

5.1 格闘

 鋼は基本、ドリュウズテッカグヤヒードランカミツルギジバコイルの5体から選ばれる。

 上記全員をほぼワンパンできるダイマ要員として、特殊バシャーモを決定した。

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 準速csぶっぱ

 HBカバルドン等をワンパンできるために、命の珠でひかえめとしている。基本格闘を選ぶ試合では、バシャーモが全試合ダイマする。炎技と地面技だけで、鋼はだいたいいける。1加速しても、準速フェローチェを抜けずに負けた試合があったので、素早さは一向の余地あり。

 

 次に素早さが1番早く、技範囲も広いフェローチェを採用。

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準速ASぶっぱ。

 基本タイプ統一相手だと、打ち分ける必要がない試合が多いので、鉢巻にした。ビーストブーストで攻撃が上がるように、いじっぱりにしたが、フェローチェミラーで1試合負けたので、陽気の最速の方が良かったのかもしれない。襷じゃないために、相手のスカーフを見極める必要があり、初手出しはしずらい。

 

 最後の1匹はテラキオンを採用した。

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最速ASぶっぱ

 格闘がきつめな飛行統一相手に岩技が強く、素早さも非常に高い。またロックブラストで初手の襷の起点ポケモンをワンパンできれば、ほぼ勝ちに繋がる。また、地面技を持っているため、何かしら一貫性の高い技を安定して打てる。持ち物は素早さを補うスカーフ。ただ、本番ではロックブラストを外しまくったり、2回しか当たらずにキュウコンをワンパン出来なくて、戦犯となってしまった。笑

 

5.2 電気

 電気を選ぶ上で、最強の一貫性をもつダイマ要員としてパッチルドンを採用した。

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 耐久不利の最速

 昔誰かの動画で見た、ランドロスエスバにも勝てる物理耐久にガッツリ振っている。

 本当に本番でもほぼ全試合全抜きしていたこの環境最強ポケモン。このポケモンは技構成が優秀過ぎて、タイプ受けは不可能である。普段ポリゴン2 等に数値受けされることも多いが、今回は格闘統一がいるために、ノーマル統一が選出されにくいのも追い風である。持ち物は、珠をバシャーモに渡したために、弱点保険。弱点保険を持たせることで、ミラーに強かったり、初手ダイマで全抜きできたり、電気統一できついガマゲロゲに勝てたりと、めちゃめちゃ強かった。いつもは挑発を入れているが、今回はダイウォール必要な場面も少ないと判断し、4ウェポンでワンパンで倒せる相手を増やしている。

 

 次に電気技の火力がやばいレジエレキを採用した。

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準速csぶっぱ

 エレキフィールド下でのライジングボルトの火力が本当にやばすぎる。普通のランクマ等では、地面枠で止まってしまうことが多いが、このルールでは、地面枠がいない構築も多く、相手からするとかなりの脅威になる。練習会の使用率も低かったので、あまり対策されないと考えて採用。相手の襷に対しては神速を採用したかったので、眼鏡ではなく、電気技の火力を高める磁石を持たせている。準速にすることで、100族のスカーフの上を取ることができたり、霰下のパッチルドンの上を取っていたりで、安心して使えるのが良い。

 

 最後にエレキフィールドを撒けて、草技を持っているカプコケコ を採用。

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最速CSぶっぱ

 コケコ  、レジエレキの並びが強く、地面枠を強制できるのが強み。なぜか襷が余っていたため、襷採用。襷のおかげで雨下のキングドラをストッパーできたり強かった。草技がダイマ相手に無効な草結びなのが、弱みだが、逆にダイマを強制できたり、強みもあった。10万ボルトで2連続で相手を麻痺させたりと、上振れも持ってきて、強かった。

 

6. 選出

 どっちのタイプを選出するか?

 当たり前だが、相手のどちらにも勝てるならそのタイプにする。2つのタイプとも、どっちかに勝ててどっちかに負ける場合は電気タイプにした。電気タイプの方が、弱点保険パッチルドンで不利相性でも一気に3タテする可能性があるためである。格闘はきついタイプだと、何もできないこともある。

 

6.1 格闘

初手テラキオンフェローチェバシャーモの順

 テラキオンで荒らして、フェローチェで残りを倒して、最後バシャーモで締める。スカーフテラキオンだけで3タテする試合もあった。

6.2 電気

初手 カプコケコ 、レジエレキ、パッチルドンの順

 コケコ  、レジエレキで荒らして、パッチルドンで締める。

 先に展開されるとキツかったり、異常に初手パッチルドンが刺さっている構築では、初手ダイマパッチルドンで秒で試合を終わらせていた。電気選出では負けなし。

 

7. 振り返り

 事前の分析通り格闘、電気の刺さりがすごい環境だった。特に弱点保険パッチルドンの刺さりはヤバく、半分の試合で、3タテしていた。パッチルドンミラーでも弱点保険型が強かった。運が絡む試合も少なく、一貫性が高い技をパチパチ打つだけで勝てるのが、楽しかった。

 負けた試合もテラキオンのせい。笑

 1試合目はフェローチェにロックブラストを外して3タテされ、2試合目はキュウコンにロックブラストを2発しか当てないせいで、壁を貼られ、裏から出てきたブリザポスにもロックブラストを外したために、3タテされてしまった。どっちも当てていれば、勝てていたような気がするが、1試合ラムカイリューに全抜きされそうだった試合でコケコ  が10万ボルト麻痺を2連続で引いたのという豪運もあったし、全体的にマッチング運も良かったので、トータルではトントンな気がする。

・追記 負け試合の振り返り

 大会直後はロックブラスト外しのせいにしていたが、冷静にベストなプレイングができたかを振り返ってみる。

■1試合目

 初戦から恐れていた電気・格闘のミラー。電気エースのパッチルドンに対して、こっちのバシャーモの方が強いために、格闘を選出。相手も格闘を選出したため、完全にミラー。初手は相手フェローチェのこっちがテラキオン対面。スカーフで上を取れているため、ロックブラストで襷貫通して3発以上当たれば勝ちじゃん!と思っていたが、相手は初手ダイマ。ここでロックブラストも外し、相手にダイナックルでワンパンされて、攻撃2段階アップのフェローチェ完成。ビーストブーストで攻撃が上がったため、相手のフェローチェは準速であることがほぼ確定。バシャーモは1加速しても抜けないので、フェローチェの同速勝負をするか、ダイマバシャーモが相手の攻撃を耐えることに賭けるかの択。まず、バシャーモでダイウォールし、相手の攻撃を耐えることに賭けたが、地面技があったため、余裕でワンパン。最後にフェローチェの同速勝負をするが、ここでも負けて、無事に3タテされて、負け。

 振り返ると、テラキオンがロックブラストを外すかどうかは勝敗に影響していないことに、構築記事を書く段階で気づいた。ロックブラストを当てていても、フェローチェは突破出来ず、結局同速対決で負けていれば、負けである。負けの原因は、2つある。

 1つめは、ミラーの回答を構築として用意してなかったことである。ミラーが発生しにくいタイプを選んだために、ミラーを無視していた。ミラーで勝てるように、バシャーモフェローチェをどちらかを最速にしていれば、たぶん勝てた試合だった。

 2つめは、選出が定まっていなかったことである。ある程度勝ててからは、電気の方が強いと気づいて迷ったら電気を選ぶようにしていたが、一戦目では決まっていなかったため、スカーフテラキオンでどちらのタイプにもテンポを取れそうな格闘を選出した。もし、選出時に格闘は準速が多いので、ミラーで負けるから、電気を選ぶと判断できていれば、おそらく勝てていた。仲間大会では、なかなか構築の練度が上げづらいので、そこに気づかなかったのが反省である。

■2試合目

 相手は炎、氷統一。炎がキツい。相手のリザードンに対して、晴れ状態だとこっちのパッチルドンもバシャーモダイマされてもワンパンされる。リザードンに勝つためには、レジエレキかテラキオンで上から殴る必要がある。どちらでも勝てる確率は変わらないと思ったため、もし氷が来た際に強いので格闘タイプを選出。

 相手は初手アローラキュウコン。こっちはスカーフテラキオン。この対面は、1番の理想系で、ロックブラストを3発以上当たれば、壁も貼らさずに無償突破でき、ほぼ勝ちが確定する。しかし案の定2発しか当たらずに、壁を貼られる。次のロックブラストでキュウコンは突破するが裏からはブリザポスが来る。ここでまたテラキオンがロックブラストを外してダイスチルで無償突破され、攻撃1段階防御1段階アップの壁下のブリザポスが誕生する。ここで、完全にパニクってしまう。とりあえずダイマを枯らすのを優先して、ダイウォールのある、バシャーモを出す。その時間でダメージ計算をして、相手のブリザポスの攻撃1段階アップダイアースが85-90%入ることが分かる。相手の持ち物がチョッキか弱点保険のどちらかの可能性が高いが、壁を貼っていることを考えると、弱点保険であると断定して、バシャーモがいのちのたまダメージで耐えることを期待してダイソウゲンを選択。しかしバシャーモは相手のダイアースを耐えずに、ワンパンされる。最後のフェローチェも壁下では鉢巻インファイトが全然入らずに、3タテされて負け。

 今試合の敗因を分析する。選出自体格闘でよかった。電気では、普通に負けていた。ロックブラストが3発以上当てていれば、勝てていたが、3発以上当たる確率は54%であり、運負け主張としては、弱い。問題はテラキオンを突破された後に勝ち筋を追えなかったことである。

私の行動は最悪で、バシャーモが耐える願望のダイソウゲンを打ってしまった。今計算してみると、攻撃1段階アップをダメージ計算に入れていなかったため、100%落ちるというひどい行動であった。

 フェローチェから入った場合は、鉢巻インファイトダイマ相手に22-26%入る。その後ダイウォールして、ダイバーンが68-80%%入る。だいたい30%くらいで落ちる。そのあとの裏もユキノオーだったために、襷だとしても勝てていた。またダイバーンの媒体がブラストバーンであれば70%の確率で落ちているため、もっと確率が上がっていた。ただし、ブリザポスの持ち物が突撃チョッキであった場合は、いずれも負けている。

 もう一つの勝ち筋としては、バシャーモで2連ダイウォールをするというものであった。2連ウォールが30%の確率で決まった場合は、ダイバーン、オーバヒートで落とせるが、弱点保険の場合、返しの10万馬力で死んでしまう。もし、弱点保険でない場合は、裏のユキノオーに対して、バシャーモフェローチェで突破できる。

 これらのことをブリザポスにテラキオンに突破された瞬間に判断できれば、30%くらいの勝ち筋を追うことができた。今回は計算ミスで1番最悪なプレイングをしてしまった。自分のパーティに関してはなんとなくの耐久と火力を把握しないと、

 

 反省点はフェローチェを最速にしなかったことと、心が弱くあんまり潜れなかったこと。

 最近縛りが強い特殊ルールではTOP5にはほぼ毎回入れてるので、構築の組み方は、概ね良いと思っています。

 

 長々と読んでいただき、ありがとうございました。

 本当に楽しい大会だったので、主催の方々、チームを組んでくださったお2人、ありがとうございました。