■最終結果
メインロム TN あずさ
最終 445位 レート1834 49勝27敗
サブロム TN Bowker
最終 230位 レート1894 92勝62敗
1 はじめに
目標の最終順位自己記録更新できたので、構築記事を残します。
はじめに構築名の「DDザシルギモン」について説明する。
D Dには2つの意味がある。
Dialga Dynamax(ディアルガダイマックス)とDragon Dance(ゼクロムの龍の舞)である。初手では大抵の試合でどちらかを行う。
そしてザシルギモンは裏のザシアン、ルギア、メタモンで詰めるという意味である。
2 構築の組み方
この火力のインフレした環境で、勝つためには強い初手ダイマックスと汎用性の高い詰めポケモンで組もうと考えた。やることを決めておくことでプレイングのブレが出にくく、再現性が高い試合ができる。もしうまくいかなければ、その都度環境に合わせようと思ったが、最初に思いついた構築で結構良い勝率を保てたので最後まで使用していた。
初手ダイマックスに関しては、相手によって変えられるように3体用意した。私の考えた強い初手ダイマックスの条件は以下である。
・ザシアン、ムゲンダイナ、スカーフカイオーガに上からワンパンされない
・広い技範囲
・起点作り等ダイマックスしない型も存在する
・ダイジェットに強い
・相手のダイマケアの身代わりにも対応できる
それらを全て満たすと思ったのが命の珠ディアルガである。技範囲が広く、珠を持たせると火力もかなり出るので、相手は全てをケアすることはできない。またステロ電磁波型も一定数いるため、相手はその可能性もケアしなければならない。また襷貫通すらダイマ技も多く、出し負けることが少ない。ほとんどの試合で初手ダイマしていた。
次に決めたのが、ゼクロムである。ディアルガのダイマックスが完全に受けられてしまうルギアに対して、1番強いポケモンである。
もう一体はイベルタルである。全体的に重い黒バドに強く、ダイジェットで裏まで貫くことができる。
詰め枠としては、何かのピンポイントではなく、なんとなくでも対応範囲が広いポケモンにした。
まずH Aザシアンを採用。ディアルガ等の初手ダイマックスが突破されたとしても、ダイジェットを積まれづらいために、大抵仕留めることができる。電光石火も火力が出るので、スイープ性能が高い。
次に決めたのがアッキの実ルギアである。物理の積み技を持つポケモンでなければ、多くの伝説を完封することができる。
最後に決めたのが、襷メタモンである。ゼクロム、黒バド等の一度展開されると止まらないポケモンのストッパーになることができ、この環境では適当に投げても腐りずらい。
3 個別解説
①ディアルガ 命の珠
・調整
185(76)-x-140(0)-220(236+)-140-135(196)
Cはほぼ特化
Sは準速マンムー抜き抜き抜き
残りH振り
イベルタルの珠ダイアーク+ダイジェットを高乱数耐え
・解説
最強の初手ダイマエースで完全にMVP。ルギア、ラッキー、ムゲンダイナがいない構築には、脳死で初手ダイマしていた。
まず技範囲が偉すぎる。初手にくる襷地面枠等をワンパンする吹雪。
大抵のザシアンをワンパンし、ミラーにも強くなる大地の力。
物理耐久をあげたり、自主退場も可能な徹底光線。
ホウオウピンポイントのパワージェム。
本当はナットレイに対する打点としてのオーバーヒートも欲しかったが、どうしても他の技が外せなかった。
ダイマ枯らししてくる身代わり持ちの黒バドやザシアンに対しても、耐久を上げながら身代わりを壊せるので、最低一々交換できるのも良い。
またタイプが最強で、ダイジェットの起点になりづらいのも良い。
有利対面だと思って、ダイマせずに居座ってくる襷ランドロスやグラードンをワンパンする試合が多く、気持ち良くなれた。
ちなみにメインは色違い、サブは通常色にすることで、型の誤認をする可能性を少しでも高めているが、効果は諸説あり。笑
②ゼクロム 弱点保険
・調整
191(124)-177(52)-141(4)-x-134(108)-151(220+)
耐久ライン
ムゲンダイナ ダイマ砲
無振り 73-88%
億病C特化 88-104%
火力
+3状態で日ネクが受け出ししてきた時に、ダイドラグーン+ダイサンダーで低乱数で落ちる。
素早さ +1で黒バド抜き抜き
・解説
耐久、火力、素早さに調整に調整を重ねたポケモン。正直色々足りない中途半端な調整になっているため、もう少し耐久か火力に寄せてもよかった気がする。このポケモンで全てを破壊しようと自信を持っていたが、そこまで活躍できず。ただ最終日にしか使ってないので、それぞれのラインが本当にベストかは諸説あり。
初手で出しては、自慢の耐久を武器に龍の舞する。ザシアンが出てきた場合のみ、ダイジェットで、素早さを上げていく。
ムゲンダイナ、イベル、ネクロの受け気味のサイクル構築が崩さなすぎて、それをメタるためだけの調整とした。実際は1試合だけ、ムゲンダイナ対面で竜舞してぎりぎり耐えて、そのまま3タテした試合があった。
元々ディアルガとゼクロムを並べているので、地面枠がいれば、100%出てくるので、地面枠がいるときは、出さない方がよかった。
火力を削りすぎたために、あまえるラッキー、ナットレイ、ランドロスに対しては龍の舞しても、受けられたりで、悲しい気持ちになっていた。
③イベルタル ヤタピの実
・調整
207(48)-135-128(100)-181(108+)-140-151(252)
ザシアンの巨獣石火を耐えて、ジェット、バーンで倒せる調整
素早さは+1で最速黒バド抜き
・解説
技構成は不意打ち以外は確定。不意打ちの枠は羽休めか挑発とも迷ったが、詰めとしての使う際に便利な不意打ちを採用した。
正直黒バド、日ネクが重すぎたので入れたが、最終日の朝5時までは全然選出していなかった。
しかし黒バド、日ネクにやられすぎたので、途中から詰めポケモンとしても選出し始めると、良い感じでヤタピが発動して、日ネクを倒しまくって順位上げに貢献した立役者。
日ネクの+1ダイスチルがちょうどヤタピの実発動する。
ちなみに初手ダイマは最終日一回もしていない。笑
④ザシアン 朽ちた剣
・調整
191(188)-242(236+)-135-x-135-179(84)
H 効率の良い191
S いじっぱりマーシャドー抜き
A 余り、ほぼ特化
・解説
H Aザシアン。素早さのラインは諸説あるが、HAザシアンミラーでもそこそこ勝てるため、悪くない気がする。もっと耐久にまわしても良いが、そこまで耐久が足りないとは感じなかった。
技は巨獣は確定。A特化の威力がでる電光石火も絶対外せない。残り2枠は迷ったが、ゼクロム、ジガルデが重いので、じゃれつくは採用。また日ネク、黒バド、ルナアーラに打点となる噛み砕くを採用した。
最終日に増えたナットレイ、ホウオウの並びに全く打点がないのがつらいが、噛み砕くのBダウンを要所要所で引いて行き、日ネクを突破する場面も多く、個人的には噛み砕く採用がめちゃめちゃ活きた。
またヌケニンやルナアーラ、スカーフ黒バド等、ザシアンに強いつもりのポケモンを簡単にメタことができ、その試合は一緒で終わらせられる。
HSザシアンがめちゃめちゃ多いので、ザシアンミラーは結構負けるが、裏のメタモンでコピれば良いので、気にならない。
スカーフカイオーガに対しても、電光石火2発でかなり削れるので、裏で対処できるようになる。
ザシアン対策筆頭の日ネクで止まりづらい構成のために、本当にほぼ全試合に選出し、何かしらの活躍はしていた。
⑤ルギア アッキの実
・調整意図
213(252)-x-160(76)-110-174-168(180+)
H ぶっぱ
S 100属抜き
B あまり
振りミスにより防御が1低いです。笑
・解説
伝説2体ルールのときに愛用していた個体を調整変えずにそのまま流用。
100族や99族の上から電磁波を打てるように、素早さにがっつり降っている。特にイベルタルの挑発されずに電磁波打てるのが大きい。
相手の選出によっては、ルギア一体で詰ませることもできるポケモン。
エアスラッシュの怯み+麻痺で44%の確率で行動不能にできる。エアスラッシュはPPが多いのも偉い。
ラッキーを電磁波+怯みで何もさせずに突破したり、やりたい放題だった。
麻痺外しで黒バドに突破されて、そのまま負けた試合も結構あり、毎回電磁波を打つ際は祈りを捧げていた。
グラードンや日ネクが火力の上がる技を持っていると、なかなか受からないのが難点。
⑥メタモン 気合いの襷
・解説
前のめりな構築に対しては、どんどん出していった。役割対象は、ザシアン、黒バド、ゼクロム。メタモンの警戒がそこまで強くなかったので、コピーしたザシアンや黒バドが受からない構築も多々あった。
基本同速のお祈りをしなきゃいけないので、あまり安定しないが、黒バドとゼクロムに対しては襷の方が強いと思っているので、襷で採用した。同速負け始めると本当に、負け続けるのが不思議。
ディアルガのダイアイス等の霰ターンを意識しないと、襷が活きないので注意が必要。
4 選出と苦手な構築
基本選出
ディアルガ+ザシアン+メタモンorルギア
ルギア、ムゲンダイナ、ラッキーがいなければ、脳死で選出。
ディアルガが出せない試合は、相手の構築に合わせて、ゼクロムかイベルタルを選出。
苦手な構築
・ホウオウ+ナットレイ
どちらに対しても打点のあるポケモンがいないため崩すのが難しい。どちらかを役割集中して落とす必要あり。ホウオウバックのみ岩技を撃たざる得ない場面も多々あり。
・グラードン+ルギア
ルギアがいるとディアルガが出しにくいため、無理矢理ゼクロムで突破しようとしても、グラードンはなかなかきつい。
・アタッカー日ネク
日ネクが竜舞か剣舞があると、ルギアが受けきれずに裏ごと貫かれる。
・ラッキー+ルギア
ゼクロムに火力がないため、あまえるラッキーで受けられてしまう。
・トリル 白バド
トリルを展開されると、止めるのが難しい。白バドは結構リリバの実持ちであり、うまく枯らしても倒しきれなかった。
5 所感
新環境ということで、ひたすらこっちのやりたいことを押し付けていました。
こんなに毎試合ディアルガで初手ダイマするだけで良いのかと自問自答していましたが、最後まで、これでいけてしまいました。
私の苦手な受け構築が少なかったのも、プラスに働いたと思います。
10月はちょっと潜らなそうなので、剣盾最後のランクマッチになると思いますが、良い結果が残せて大変満足です。